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「ご搭乗ありがとうございました。お荷物はーーーー」
飛行機を降り、邪魔にならない場所で肩を回す
『あ゛ー疲れた。長距離飛行機は嫌いだ』
空港からタクシーに乗りこれからしばらく過ごすだろう部屋へと向かう。日本に来たからにはそれっぽい家がいい。昔っぽくて、木造のそんな家。たまたま見つけたのは米花町と言う場所にある‘木馬荘’って名前のアパートだ。
「お、お客さん…この先火事で通れないみたいです」
『え、マジ??』
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タクシーを降り、俺が住む予定だった木馬荘へ歩いていくと消火され丸焦げになった建物と周囲を囲む警察や消防の姿が目に入った。
『うっわ、マジじゃん。俺家無しかよ〜』
「ん?なんだい君は」
『今日からここに住む予定だったんすけど』
「…それは、残念だな」
『ホントですよねー!!』
警察から哀れみの目を向けられるがこればっかりはしょうがないか…。見たところもう既に現場検証も終わってるっぽいし人気も疎らだ。どこかホテルでも探そうか?
「お兄さん、どうかしたの?」
『どっかホテル探さなきゃなー…って、子供?』
そこには眼鏡をかけた子供が俺を見上げている
「ちょっと話聞こえちゃったんだけど、住むおうちが無くなっちゃったのにあんまり悲しそうじゃないなぁって思って」
『まぁ、住むのは今日からの予定だったから想い入れは無いしなぁ…』
「引っ越してきたの?その割には荷物少ないね?」
『そんな持ってくるもん無かったしな……ところで君は誰だ?』
急に話しかけてきたと思えば謎に質問攻めされてんだけど。え、なんか俺変なことしたっけ?
今日は黒いパンツに大きめの黒のパーカーを着ていて髪も真っ黒だから全身黒コーデ。荷物は最小限のモノだけだから小さいキャリーケースで十分なくらい。
「僕は江戸川コナン!お兄さんは?」
『俺はーーーー「ボウヤ、ちょっといい……かな」』
子供の名前はコナンって言うらしい。珍しい名前だなぁ、なんて思っていると眼鏡の男がやってきた
「…いや、もう帰った方がいいと思いましてね。では、失礼します」
「え?あ、うん…!!お兄さんまたね!」
『会うかわかんねーけどまたなー』
よくわかんない二人だったけど、眼鏡の男からは少し懐かしい匂いがしたような気がする
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(・(ェ)・)くま(プロフ) - mikittyさん» mikitty様♡コメントありがとうございます!!更新お待たせしましたm(__)mこれからも温かい目で見てやってください♡ (2023年1月9日 3時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます! (2023年1月4日 0時) (レス) @page41 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - はやてさん» はやて様♡お返事遅くなりましたm(__)m嬉しいお言葉本当にありがとうございます…!!頑張りますのでこれからもよろしくお願いします(*^-^*) (2022年12月17日 6時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
はやて - はじめまして、小説読ませていただきました…とても設定・文章好きです…今まで読んだ小説とは雰囲気が違って、繰り返し読みたくなります。更新頑張ってください! (2022年12月5日 15時) (レス) @page18 id: d578c60413 (このIDを非表示/違反報告)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - ( ・´ー・`)どやwさん» ( ・´ー・`)どやw様♡コメントありがとうございます!好き…めっちゃ嬉しいお言葉です(´;ω;`)くま、可愛いですよね(・(ェ)・)どやさんの顔もかわいい…(告白返し)更新頑張りますので応援お願いしますッ^^ (2022年12月5日 0時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:(・(ェ)・)くま | 作成日時:2022年12月1日 1時