もしものはなし (ページ7)

今日:18 hit、昨日:70 hit、合計:156,888 hit

審査をクリアした男ページ7

.

(正門)

佐野「そういえば、なんで正門くんとAちゃんって付き合うことになったんすか？」

メンバー集まって久しぶりの飲み会。
Aは、家庭教師のバイトがあるから遅れて集合。

最年少の晶哉がずっと気になってたんですよ、と話し始めた。

正門「なんでって、、俺の一目惚れかな。」

当時、こじけんと大晴と軽音楽部の部室に現れたAを思い出す。

末澤「結構すぐ付き合ったよな。」

正門「1ヶ月くらいですね。」

佐野「へー。Aちゃんモテるから、付き合うまで苦労したんやと思ってました。笑」

福本「やばい。笑」

急に笑い出す俺と晶哉以外のメンバー。

佐野「何がおかしいんすか？笑」

正門「めっちゃ苦労したんよ、この三人のせいで。」

誠也くん、こじけん、大晴を指差す。
ほんまに苦労してん、ほんま嫌やってん。笑

小島「めっちゃ嫌そうな顔するやん。笑」

リチャ「そりゃするやろ、めっちゃウザかったで。お前ら。」

福本「晶哉聞いて。
まずな、俺とこじけんがAに相応しいか面接すんねん。
その後誠也くんが面接して、合格したらAと付き合えんねん。」

佐野「めっちゃウザ。笑」

末澤「正門が良い奴って分かってたけど、Aに相応しいかはまた違うやん。
Aにはちゃんとした奴と付き合って欲しいもん。」

当時、面接という名の誠也くんと話した時に言われた言葉。
「Aを悲しませたらマジで許さんから。
生半可な気持ちでAと付き合うなよ。」
あの誠也くんの真剣な顔は忘れへん。

小島「ま、俺と大晴はただ面白がってただけやねんけどな。笑
まっさんと付き合うなんか一番安心やん。」

なんかその言葉にちょっとホッとする。

福本「でもこじけんめっちゃうるさかったで。笑
Aに彼氏出来るとか俺ひとりぼっちやん！って。笑」

佐野「なんかかわいいっすね。笑」

小島「俺とA生まれる前から一緒なんやで？
そんなん悲しいに決まってるやん。
でもまあ、まっさんなら許したろ、って。」

正門「それはありがとう。笑」

こじけんもやっぱAに対しては特別な感情あるからな。
Aは当たり前やけど、誠也くんとこじけんを悲しませることしたらあかんなって改めて思わされる。

小島「ちなみに俺この前、女の子をAに会わせたら“あの子はやめろ！”って言われた。
全然あいつの審査通らん。」

福本「こじけんに彼女作ることは許さへん、って言うてたで。笑」

小島「なんやあいつ、最低やな！
来たら一発しばいたるわ！」

.