もしものはなし (ページ5)

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モテる奴の周りが大変ページ5

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(佐野)

もー、毎日毎日疲れた。
部室に向かう道中、思わずため息が出そうになる。

佐野「お疲れーっす。」

「「「お疲れー。」」」

ドアを開くと、メンバーがもう集合している。

佐野「あれ、Aちゃんは？」

いつもの席にAちゃんがいないことに気づく。

小島「俺と大晴にジャン負けして、コーヒー買いに行ってるわ。」

佐野「あ、そうなんや。」

相変わらずの3人やな、ほんま。

正門「てか、晶哉なんかあった？
顔疲れてるけど。」

佐野「あー、分かります？」

すぐ異変に気付いてくれる正門くん。さすがやわ。

佐野「最近授業一緒になったやつが、Aちゃん紹介しろってうるさくて。」

最初は気も合うし仲良くなれると思ってんけどなぁ。
こんな言われたらAちゃん紹介してほしくて、俺に声かけたんかなって思うわ。

リチャ「あー、、、」

末澤「それあるあるやな。」

佐野「そうなんすか！？」

思いがけない答えにびっくりする。

福本「そんなんみんな高校の頃から通ってる道やで。笑」

佐野「え、まじで！？」

小島「俺と誠也くんなんか中学くらいからやから。」

末澤「紹介しんって言ってんのにしつこいやつもおるしな。」

誠也くんの怖い顔に、ほんまにうざかったんや、と思った。
もしかして俺の今の感じまだ序の口？？

小島「てか、まっさんがちゃんと俺の彼女！ってアピールしてくれたらいいねん。」

正門「え、俺のせい？笑」

佐野「正門くんって未だにAちゃん紹介して、とか言われるんですか？」

正門「え、全然あるで。
同じメンバーやんな？紹介してや、って。」

小島「まさかまっさんが彼氏やと思わへんもんな。笑」

正門「俺ディスられてる？笑」

『だるい、めっちゃ並んでた！』

急に扉が開き、紙袋を持ったAちゃん登場。

福本「サンキュー。」

小島「これでまたこいつがモテてる自覚ないのがムカつくよな。笑」

Aちゃんを指差して笑う小島くん。
そういうあなたもモテてますけど、、

『え、なんの話？わたしモテ期来た？』

小島「ほらみろ、晶哉。」

佐野「まじすか、Aちゃん、、、」

俺が知ってる限り、ずっとモテ期やでAちゃん。

リチャ「とりあえずAはずっと正門と付き合い続けるんやで。」

『うん、なんか分からんけど分かったー。』

小島「じゃないとこっちがダルいもんな。」

福本「ほんまそれ、こっちの身にもなれ。」

『え、なんか小島と福本に殺意しか芽生えへん。』

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