まさやちゃんとの出会い ページ39
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(佐野)
目の前には5人の男の子と女の子1人。
5人うち2人は私服。
そして、校門に立ちはだかる6人に怯える俺。
周りの人達は、Aちゃんやー！とか、
待って、末澤先輩いる！とか。
多分この人たち学校で有名なんやろう。
周りの騒ぎっぷりと6人のビジュアルですぐ分かった。
佐野「えっと、、何のようですか？」
入学式終わり、まさかこんな状況になるなんて思いもしてなかった。
正門「いきなり引き止めてごめん。
実は俺ら軽音部入ってて。」
末澤「あ、俺とこいつはこの3月で卒業してんけど。」
そう言って隣のハーフっぽい人を指差す。
佐野「はぁ、」
『ね！ドラム出来るってほんま！？』
グイッと近付いて、笑顔で見つめてくるの女の子。
この人、人との距離感分かってないやろ。
小島「お前、佐野くんびっくりしてるやん！笑」
福本「もっとなんか話し方あるやろ。笑」
……いかにもおふざけキャラ、みたいな2人やな。
『あ、ごめん。笑』
リチャ「お前らうるさい、」
正門「で、単刀直入に言うと軽音部入って俺らとバンド組まへん？ってお願いやねん。」
佐野「バンド、ですか？」
予想もしてなかった誘いに戸惑う。
正門「あとドラムだけやねん。
俺らSNSに載ってる佐野くんがドラムしてる姿に一目惚れして！」
そういえばバンドを初めて組んだ友達に頼まれて、一度だけドラムを手伝った。
その動画載せたし！って言われたの思い出した。
ちょっとバズってん！って嬉しそうにしてたな。
佐野「でもそんな急に言われても、、」
周りを見回すと相変わらず注目を浴びてて。
こんな人気ある人達とバンド組むなんてありえる、、？
『一回わたしらの話ちゃんと聞いてもらおうや。
そしたらどんだけ真剣か分かってもらえるやん！』
末澤「いいやん！いい？それでも。」
てか、無理なんて言わせんけどって笑ってる目の前の小さい人。
背小さいくせになんでそんな怖いねん。
佐野「あの、、皆さんって有名、なんですか？」
ギャラリーが多すぎる、ほんまに。
それを戸惑わない6人に若干引いてるもん。
いつものことってことやん。
小島「ま、俺ら顔ええから。」
佐野「え？」
リチャ「ちょ、黙ってて。笑」
また顔ほんまにいいのが、鬱陶しいな。笑
小島「ちなみに君、顔クリアしてるから！」
そう言って親指を立てて、やたら笑顔。
福本「こじけん、ほんま何言うてんねん。笑」
『あんたほんまイタイで。笑』
そう言って笑い合ってるみんなにこの人達とおったら楽しそう、って単純に思った。
それがこの人達とバンド組むきっかけ。
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作者名：みさ | 作成日時：2022年2月9日 23時
