もしものはなし (ページ36)

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リチャくんとの出会いページ36

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(リチャ)

『「こんにちは！！」』

リチャ「こんにちは。笑」

高校1年生。末澤と丈と同じクラスになって、2人と急激に仲良くなった。
ふとした時に末澤に、可愛がってる幼馴染おんねんと言われた。
そこで会ったのは、Aと小島。

その日はたしか丈は用事があっていなかった。

俺が育ててん、と言いたいくらいのドヤ顔で隣に立つ末澤。
そして、中学2年生のAと小島。

リチャ「えらい元気やなぁ。笑」

末澤「挨拶はちゃんとせえって言うてるからな。」

いや、ほんまお前誰やねん。っていう言葉は飲み込んだ。

小島「小島健です！」

『小島Aです！』

そう言ってペコッと頭を下げた2人。

リチャ「え、兄妹？笑」

末澤「いや、全く。笑」

ちょっと顔も似てるから兄妹かと思ったわ、、笑

リチャ「草間リチャード敬太です。」

俺も2人にならって頭を下げる。

『ふふ、リチャくん！』

ニコニコしてるAちゃんに、あー、この可愛さはそりゃ末澤可愛がるわなんて考えて。

リチャ「はいはい。笑」

末澤「Aがこんな懐くん珍しい。笑」

小島「誠也くんの友達は俺らも友達！」

なんやそれ、笑

っていうことをふと思い出した。

「Aさ、俺と初めて会ったときのこと覚えてる？」

『んー、なんとなく？』

ちょうど部室でAと2人っきり。
思い出したからなんとなく聞いてみた。

「初対面でリチャくん！って呼んできてたから。笑」

『え、わたしめっちゃ馴れ馴れしいやん。笑』

「まあ、末澤の友達やったからな。笑」

ケラケラ笑ってるA。

『そういえば健が誠也くんの友達は俺らも友達！って言うてたよな。笑』

リチャ「あいつの方が距離の詰め方異常やったからな。笑」

『ふふ、でもリチャくんとこんな仲良くなれるなんて嬉しいな！』

「Aのおかげやわ。笑」

抱き着いてくるA。

あんまり人から抱き着かれたりするの好きじゃないけど、Aだけはなぜか許せる。

『でもな、すえくん。他の友達は全然紹介してくれへんねん。』

「あー、なるほどな。笑」

高校で出会った時に言ってた末澤の言葉を思い出した。

“丈とリチャにはAを紹介出来るけど、他のやつには絶対紹介しいひん。
2人はAには手出さんって信頼してる。”

正直俺らの事信用してくれてるんや、って当時は嬉しかった。
まあちょっと過保護やなとは思うけど。笑

「でも俺らおるからええやん。笑」

Aにはこれ以上男の子の友達できてほしくないのは同意見やわ。
俺も過保護なんかも。

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