もしものはなし (ページ34)

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晶哉はナメられてるページ34

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(佐野)

佐野「ほんまごめんなさい、Aちゃん。」

大学の門でメンバーと待ち合わせ。
先に着いたAちゃんと2番目に合流した俺。

みんなが来るまで2人で雑談してると、声をかけられたAちゃん。
案の定ナンパってやつ。
なぜか俺と2人っきりの時は声をかけられる。

その話を少し前メンバーにすると、Aちゃんと2人っきりの時声をかけられるのは俺だけ。
声かけられたとしてもファンの人だけらしい。

『そんな謝らんでも、、笑
ただ声かけられただけやん。』

「だって俺といる時だけナンパされるんですもん。」

『そんなん気にしてたん？笑』

「気にしますよ！だって他の5人といる時はファンの人にしか声かけられないでしょ？」

『そうやけど。笑』

末澤「おつかれ！」

正門「あ、まだ2人だけ？」

そこに登場したAちゃん関連で怒らせたら怖い2人。

佐野「お疲れ様です！」

『うん、まだ来てない！』

末澤「まあ言うてる間来るか。」

そのまま4人で待つことになった。

すると、さっきナンパしてきた男がこちらに向かって歩いてくる。
俺のことをチラッと見て、隣の誠也くんを見て立ち止まった。

ヤバ、という顔をして後ろを向いてあとに戻ろうとする。

末澤「おい、なんやねん。」

〈俺っすか！？〉
相当焦ってる。

末澤「そうや、お前や。
俺の顔見て戻ろうとしたやろ。
なんか用？」

背は小さいくせになんでこんな怖いねん。

『別にそんなつっかからんでええやん！な？』

なんてAちゃんは落ち着かせようとしてて。
あー、Aちゃんそんなフォローしたら余計誠也くん怪しむで。

〈いや、別に何も用なくて。〉

末澤「その右手に持ってる携帯なに？」

正門「もしかしてAに連絡先聞こうとしてた？」

正門くんもピリピリし始めた。

〈もー、そうっすよ。別に聞くくらいいいじゃないっすか。〉

あ、逆ギレや。
それはもう2人黙ってないで、、

末澤「別に聞くななんか言うてないわ。どうせ教えへんし。
俺の顔見て去っていくのがムカつくねん。」

そこに集まってきた残りのメンバー。

小島「おうおう、どうしたん？笑」

福本「めっちゃ誠也くんキレてるやん。笑」

あ、リチャくんも笑ってる。

『なあ、ほんまもういいって。』

たしかに野次馬も多くなってきた。
7人集まったらこんなことなるからあんま目立ちたくないねん。

Aちゃんの嫌そうな顔見て、冷静になった誠也くん。

末澤「ほんまお前次会ったら覚えとけよ。」

そう言って歩き始めた誠也くんに付いて行く俺ら。
チラッとさっきの男を見ると怯えた顔。

うん、怖いよな。ほんま同情するわ。

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