もしものはなし (ページ33)

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丈末リチャとおでかけページ33

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(末澤)

『本日はよろしくお願いします。』

目の前には深々と頭を下げるA。

末澤「まじで俺まだ死にたくないから頼むな。」

リチャ「そんなん俺だってまだ死にたくないわ。」

藤原「てか、別に末澤だけでええやん。」

『死ぬときはみんな一緒！』

親指を立ててやたら笑顔のA。

末澤「やば。」

レンタカーを借りて、今日は日帰りで出かけることに。
Aが免許を取って、だいたい1年くらい。
車で出かけるってなっても俺とか大晴が運転してる。
し、Aは女の子やから運転に回ってくることはない。

そこそこ運転はできるんやけど、自分の運転で遠出をしたいと言い出して今に至る。
俺は確定で、まあ誘うならリチャと丈かなとなってこの4人になった。

全員車に乗って、もちろんAは運転席へ。
久しぶりやし記念にと思って、とりあえずAの写真を撮った。

末澤「顔死んでんで。笑」

写真を見せると、爆笑する後部座席の丈とリチャ。

『高速とか教習以来やねん！緊張するやろ！』

藤原「お前怖いこと言うなよ！」

まさかの発言にビビる丈とリチャ。
俺はまあ聞いてたからな。

『大丈夫、すえくん隣におるから。』

末澤「そんな期待されても。笑」

わーわー言いながらも無理矢理出発させた。
もう乗っちゃったから逃げられるわけない。笑

出発して、数十分後。
高速の入り口に入った。

『待って、緊張する。』

末澤「いや、とりあえずスピード出せ。笑」

下道のスピードのままのA。

『こんな早いの無理やって！』

藤原「後ろ俺見といたるから！」

リチャ「おもろ。笑」

いや、リチャ笑ってる場合ちゃうからな。笑

なんとか合流し、運転も落ち着いてきた。

末澤「順調やん。笑」

『ちゃんと見といてな！寝んといてな！』

末澤「寝るわけないやん。笑」

リチャ「なんかお菓子食べる？」

車乗る前に買ったお菓子や飲み物。

袋を開いて、リチャがAが好きなお菓子を渡してくる。

末澤「はい、A口開けて！」

思いっきり口を開けるAに思わず笑ってまう。

『おいしい！頑張れる！』

藤原「単純やな。笑」

末澤「それは良かったわ。笑」

無事に目的地に到着。

末澤「おつかれ！」

頭をポンポンと撫でる。

みんな車から降り、Aは俺に抱き着いてくる。

『生きてて良かった、』

リチャ「運転うまかったで。笑」

そう言って背中を撫でるリチャ。

そしてAを抱き締める丈。

藤原「ようやったやん。」

『へへ、』

嬉しそうに笑うA。
なんかこんなかわいい子に運転させたん気が引けるわ。笑

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