もしものはなし (ページ31)

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かわいい子は見慣れてる② ページ31

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〈お兄さん達かっこいいなって思ってー、
良かったらわたしらも3人なんで一緒に遊びませんか？〉

見た目男の子に興味なさそうやのに、ガツガツ来るタイプや、と怯える俺。
大晴くんは相変わらず視線の先はAちゃんに向いてて。

小島「あー、男の子も1人いません？」

〈え、、？〉

小島「人数合わせるなら男の子1人必要なんすけど。」

そう言って日向ぼっこをしてるAちゃんを指差す。

〈え、あの子もお友達ですか？〉

小島「そうやねん、やからそっちも男の子用意してくれな。」

怪訝そうな顔をする女の子達。

福本「Aー！！」

大きい声でAちゃんを呼ぶ大晴くん。

それに気付いたAちゃんはダルそうに歩いてくる。

『なんやねん、』

小島「なんかこの子らが一緒に遊ぼうって、」

『勝手に遊べばいいやん。笑』

その間女の子達は、Aちゃんを上から下までジロジロ見ている。
多分勝てないって思ったんやろうな。

〈いや、やっぱあのー、〉

福本「あ、気づいた？
俺らこの子で見慣れてるから、そう簡単にナンパ引っかからんで。笑」

見たことないくらいの笑顔で話す大晴くん。怖いわ。

福本「Aより可愛くなってから出直しておいで。笑」

〈すみませんでした、！〉

気まずそうに去っていった女の子達。

『え、たいちぇこわ。』

小島「まあ、事実しか言ってないけど。」

『てか、ナンパ断る為にわたし呼んだん？だる。』

福本「ナンパするやつって自分に変に自信あるやつやねん。
まだまだやで、ってAより可愛なってから出直しておいでって言っただけやん。」

『え、わたしは喜んだらいいの？』

眉間にしわを寄せて、俺に聞いてくる。

佐野「んー、可愛いって褒められてるから喜んでいいんちゃいます？」

『やったー、』

福本「適当やん。笑」

小島「できた！」

1人で黙々と続けていた小島くん。
どうやら作品が完成したそう。

『すご！笑』

福本「ほぼこじけんがやったもんな。笑」

佐野「女の子のこと見てなかったですもんね。笑」

小島「どんな女の子に声かけられたんか覚えてない。」

ほんま小島くん最悪や。笑

『写真撮ろ！写真！』

そう言って携帯を出したAちゃんから取る小島くん。
4人で自撮りしてる時に感じる視線。

さっきの女の子達や、他にも男から感じるAちゃんへの視線。
他の女の子たちからの視線も感じる。
きっと他の3人はそんなん慣れてるんやろうな。

俺はこんなん一生慣れへんわ。

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