もしものはなし (ページ22)

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はじめてのおつかいページ22

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(末澤)

『なぁ！昨日のはじめてのおつかいみた！？』

部室の扉を開いて早々と昨日のテレビ番組の話をするA。

また始まったで、と思ってリチャの顔を見る。
リチャも呆れてるやん。

正門「相変わらず好きやなぁ。」

小島「毎回、Aん家に連行されて一緒に観させられる。」

福本「唯一Aと幼馴染で悪いところやな。」

『めっちゃディスるやん。』

佐野「でもまあ、小さい子は可愛いですよね。」

ふと思い出したAと小島のはじめてのおつかい。

末澤「そういえば、2人で4歳のときはじめてのおつかい行ってなかったけ？」

記憶の片隅に残ってる、2人から渡された俺への誕生日プレゼント。

小島「うわ、なつかし！！」

『すえくんへの誕プレやんな！？』

末澤「たしか、、文房具とぬいぐるみ貰ったわ。」

鉛筆とか消しゴムとか貰った記憶ある。
し、そういえば部屋にまだぬいぐるみあるわ。笑

佐野「なんでぬいぐるみ？笑」

リチャ「絶対A、自分が好きやからあげたんやろ。笑」

『リチャくん分かってるやん！』

小島「待って、その時の写真残ってると思う。」

携帯を開いて、探し始めた。

末澤「携帯に？笑」

『この前よしくんと3人で健の家でアルバム見てん！』

正門「あー、そういえばこじけん写真撮ってたなぁ。」

2人も小島の携帯を覗いて、3人で探し始める。

『あったー！！！』

福本「みたいみたい！」

7人でギューギューになりながら、小島の携帯を覗く。
そこには俺がプレゼントを持って、小島とAに挟まれている写真。

福本「やっぱ小さい頃のAはかわいいわ。」

『小さい頃“は”ってなに！小さい頃“も”やろ！』

小島「自分で言うな。笑」

正門「なんかAめっちゃ泣いてたって言うてなかったっけ？」

そういえばそうやった。

小島「最後ママに会いたいって泣いとってん。笑」

『なぁ、それ恥ずかしいから言わんといてくれへん！？』

小島「大丈夫やって、可愛かったから。笑」

『その小馬鹿にした感じやめて。笑』

小島「また次の誠也くんの誕生日にAとはじめてのおつかい行こか？」

末澤「意味わからんこと言うな。笑」

福本「普通にそれプレゼント買いに行ってるだけ。笑」

小島「またAがママと会いたいって泣くまでがセットやん。笑」

『ほんまウザい！』

小島のほっぺたをつまんで怒るA。

小島「いったー！」

小島が当時泣いてたAをずっと慰めてたって俺覚えてるで。
2人は忘れてるみたいやけど。笑

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