もしものはなし (ページ3)

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さんこいちってやつページ3

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(小島)

『健さ、今日暇なん？』

小島「今日バイトやねん。」

『え、だる。空けろよ。』

小島「こわ。」

ある空きコマでのこと。
いつも暇さえあればAと大晴とは一緒に過ごす。
食堂の決まった席に集合。

福本「お疲れ。」

死んだ顔で登場した大晴。
いつも通り俺の隣に座った。

『顔死んでんで。笑』

福本「まじで課題多い。死ぬ。」

小島「死んだあかん。笑」

『今日バイトらしいやん。大丈夫なん？』

さっきまでえ、だるって言った顔と違う顔しとんな、こいつ。
まあ、そういうとこがAの優しいとこやけど。

福本「あかんかも。
てか、A今日暇ちゃうん？手伝ってや。」

期待の眼差しで見る大晴と一気に顔が曇るA。

『あー、今日忙しいねん。』

小島「お前嘘つけ。笑」

福本「普通に演技下手すぎるわ。笑」

『は、すぐ気付くやん、、』

どんだけ普段一緒にいると思ってんねん。
顔見ただけで嘘って分かるわ。

小島「てか、A俺らの店今日来たらいいやん。
終わるまで大晴の課題やってあげたら？」

俺らの店っていうのは、俺と大晴のバイト先の居酒屋。

福本「コジケン、ナイスアイデア！」

『は？なんでわたしがやらなあかんねん。』

大喜びの大晴とブチ切れるA。
ほんまおもろい。笑

福本「奢んで。」

『行く。』

小島「チョロ。笑」

ほんまこいつらといるの飽きひんわ。笑

〈あ、お疲れ！〉

小島「おー！お疲れ！」

福本「お疲れ！」

俺と大晴のバイト先の友達が来た。

〈相変わらずいつも3人でいるんやなぁ。〉

小島「まぁな。笑」

福本「高校からやから。笑」

〈お前らなんて呼ばれてるか知ってる？笑〉

予想外の質問にハテナが浮かぶ。

小島「美男美女トリオ。」

『やば。笑』

〈違うで、だんご三兄弟って呼ばれてんで。笑〉

福本「なにそれ！おもろ！笑」

誰やそんなん付けたやつ、センス悪。

〈いつも3人一緒やからやで。
あ、俺もう行かなあかんわ！じゃ！〉

そう言って去っていた友達。
何話しに来てん、あいつ。

『………なかなかセンス悪いネーミングやな。』

小島「俺も思ったで。」

福本「え、俺いいと思ったけどなぁ。笑」

大晴だけにはなぜかウケたらしい。

福本「だっていつも俺ら一緒ってことやん？」

可愛い笑顔で言われてときめいたのは俺だけか？

『たいちぇ、かわいい。』

小島「俺も今ちょっとときめいた。」

福本「え、まじ？笑」

この日から俺らのグループメールは、“だんご3兄弟”になった。笑

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