もしものはなし (ページ2)

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バレンタインって疲れるページ2

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荷物をせっせと部室に運ぶわたし。
ほんまバレンタインってめんどい。

部室に着き、扉を開くと全員集合してた。

『お疲れ。』

「「「お疲れー。」」」

小島「A遅いねん。もう用意出来てんで。」

『そんなん言うたってさー、』

いつもの定位置に座る。

『は？待って。わたしが銀行係？』

目の前には、人生ゲームの用意が広げられてる。

末澤「お前が一番遅かったんやから当たり前やろ、」

素の顔で言ってくるすえくん、、こわ。

『てか、今年も貰ってきたから人生ゲーム始める前に渡すで。』

福本「毎年お疲れやな。笑」

ケラケラ笑ってるたいちぇに怒りすら覚える。

『お前らがバレンタインは、部室に篭もるって決めたせいでこんな羽目になってんねん。』

小島「ほんま悪いな〜。笑」

この人たち、そこそこ人気やからチョコをめっちゃ貰うねん。
それがダルいからって、バレンタインの日は授業にも出ず部室に篭りっきり。

部室の扉にも、立ち入り禁止の張り紙を貼る用意周到さ。
渡せない女の子達は、渡しといて！ってわたしに渡しに来るのだ。
まじで大変、ほんま死ぬ。

『はい、これまずすえくんな。』

末澤「お、ありがとう。」

一人一人に紙袋を渡していく作業も慣れたもん。

『んで、これリチャくん。』

リチャ「サンキュー。」

『これが健のやつ。』

小島「ありがとう！
毎年あるめっちゃうまいやつどれ？」

『多分これ？』

てか、名前覚えてあげーや。

『これたいちぇな。』

福本「やったー！なんか去年より増えてる気する！」

『んで、これまさやちゃん。』

佐野「ありがとうございます！」

『最後これよしくんな。』

「ありがとう。」

『てか、なんで彼氏に他の女の子からのチョコ渡さなあかんねん。』

毎年毎年ほんまやめてくれよ。

小島「お、嫉妬か？？笑」

リチャ「Aも嫉妬とかするねんな。笑」

福本「意外とこいつ嫉妬深いっすよ。笑」

佐野「え、そうなんすか！？」

末澤「顔でモロバレやろ。」

ほんまこいつら色々言いやがって。
当の本人、よしくんを見るとニコニコしながらわたしを見てくる。

く、、、かっこいい。

あ、そやった。思い出した。

『みんなに朗報やけど、まだいっぱいチョコあるから。』

末澤「は、まじで！？」

『部室棟の一番下にあるから、自分のはちゃんと自分で取りに行ってや。』

小島「えー、だるー。」

みんなブツブツ言いながら、部室から出て行った。
てか、ちゃんとみんな本人から受け取れよ。

ほんまこれやから、バレンタインって疲れる。

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