半妖の子とツクヨミ (ページ31)

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刀の里ページ31

「刀鍛冶の里？」

「えぇ、なんでも鬼殺隊

の皆さんが持っている刀は

全てそこで作られているそうですよ。」

Aは紅葉に稽古を付けてもらっていた休憩時に

そのようなことを聞いた。

「私たちの刀も申し分ありませんが、やはり

そこの里に作らせた刀は月光院の匠も舌を巻くほ

どです。もし、私と楓が用意した刀に不満があれ

ば行ってみるのもよろしいかと。」

「そんな、2人の刀は十分ですよ？」

「お褒めいただき光栄です。

しかしA様に下される任務はしばしの間

私たちが代行しますのでお休みも兼ねて真白様と

行かれればよろしいです。」

「え、それはもう決まっているの？」

「…さぁ！そうと決まれば準備をしましょう！

里には温泉があるといいます。真白様とごゆっくり

されてきてくださいね。」

紅葉は立ち上がり「さあさあ！」と戸惑うA

を押しながら部屋に戻っていく。

また同時刻、別の場所でも似たようなことが

起きていた。

「真白様……温泉、行く準備……してください。」

「え、い、いや…紅葉と楓も一緒よね？」

「…………いいえ？お二人、だけで。」

「ま、待ちなさい。ちょっと話聞いています？

そんなに強く押さないで！？」