半妖の子とツクヨミ (ページ20)

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「終わった？」

「いや、まだだ。

鬼面の2人がいない。」

辺りを見渡しても2人の姿はない。

「瓦礫の下なんじゃない？」

「…建物が崩れる一歩手前、姿はなかった。」

「はぁ？」

「幻術か？それとも逃げたのか？」

周辺は静まり返り、血を流す鬼殺隊員がいるだけだ

「……後ろの正面だぁれ？」

妓夫太郎の肩に手が置かれる。

振り向くと、そこに居たのは紅葉でも楓でも

なかった。

黒髪に淡黄色の瞳を持つ女

鈴鹿真白がいた。

吐息を感じるほど近くに接近していた真白の

背後から堕姫の帯が襲う。

真白はそれを刀でさばきながら後退する。

「うちの子たちがお世話になりましたね。

申し訳ないけれど、貴方たちには死んでもらい

ます。」

真白がそう言うと、彼女の後ろから紅葉、楓

Aが一斉に飛び出す。

「もう手の内は割れてんのに意味無いのよ！！」

堕姫はそう叫ぶが、

真白は微笑んで言う。

「そう、私たちだけならきっと無理。

けど人間たちも加わったらもう力ずくで

倒せちゃうの。」

妓夫太郎と堕姫ははっとしたように後ろをむく。

そこには瓦礫から出てきた善逸と炭治郎

そして妓夫太郎が倒したはずの天元がいた。

紅葉と楓が血鬼術で兄弟の鬼を拘束する。

速さが強みの善逸とAは堕姫を

炭治郎と天元は妓夫太郎の硬い首を

「あああああぁぁぁぁ！！！」

誰とも分からない声が響く。

そして

兄弟の首は切られた。