再開の挨拶は拳で ページ8
軽々に地面を蹴る。
それだけで何十メートル
も身体が飛躍する。
涼しい風を感じながら進んでいく。
空は晴天、雲ひとつない。
これが本当に1度滅んだ世界なのかと疑うくらいに。
地下都市を出てからヨハネの四騎士を見ていない。
恐らくフェリドが天使の1人を攻略したからだ。
ほんと僅かなガソリンの匂いを辿りに私は
フェリド達と合流しようとしていた。
これもあの変態の策略かもしれないが…
しかも1度私は百夜優一郎の首をもぎ取っている。
そんなに簡単に受け入れてはくれないだろう。
「まぁ…そういうのは慣れっこだけど。」
苦笑して私はまた強く地面を蹴る。
と、そこでそいつはいた。
ヨハネの四騎士をいないことに外に出てきた人間達
を襲おうとしている。そこに私はその変態に
拳をぶつけてやった。
ドゴッ！と殴ったというには似つかわしくない
鈍い音がした。
変態はゴロゴロと地面を転がった。でも、笑って
いる。ヘラヘラといつも通りに。
「やっぱり変態でしたね。」
「いったいな〜。止めてよ〜、僕の綺麗な顔に
なんてことしてるの？」
「治るでしょうが。」
そう言って私は彼の首を掴んでクローリーが運転
している車に乗った。
「フェリド君さ〜、なんでこうもホイホイと
僕達に因縁のある奴を味方にするの？」
「はは、楽しいだろ？」
「あっ！お前あの時の！？」
人間達が私を驚いた様子で見る。
まぁ、仕方ない。
「はじめまして、百夜優一郎、柊シノア様、
三宮三葉殿、君月士方、早乙女与一。」
「いやいや、待てよ。この女、天使の優を
1度殺したやつじゃ…。」
「でも…今は味方？フェリドさんの首掴んで
るけど。」
「……へぇ〜桜明の人間ですか？」
「シノア！？お前本気で言ってるのか？
桜明といえば…。」
人間達の声が騒がしくなる。
いや、それは今聞いたら心地よいと感じる。
彼らは人間らしく生きているのだから。
一瀬グレンがこちらを見る。
感情が読めない。
「…フェリド、あとは任せた。」
「えー？Aちゃん、僕のこういうのは
慣れてないんだけどなぁ。」
混乱している人間達をフェリドに任せ
私はクローリーの隣に座る。
「怖いんだけど〜。」
「あっそうですか。」
「君も彼に一杯食わされたんだね。」
「別に。これは私の意思です。」
「ウルドを裏切ることが？」
「さぁ？」
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卯月(プロフ) - オルタさん» まさかシリーズ当初からとは…すごく嬉しいです。本当に励みになります！コメントありがとうございます！ (2019年1月25日 23時) (
レス) id: b01d639ce5 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - ジントニックさん» ありがとうございます！これから更新頻度を戻していくので気が向いたらまた読んでくれれば嬉しいです。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: b01d639ce5 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - 友達だいずぃ！さん» 本当に更新が遅れて申し訳ありませんでした。こんな駄作ですがこれからもだいずぃさんが楽しみにしてくれるようなものが書ければと思っています。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: b01d639ce5 (このIDを非表示/違反報告)
オルタ - シリーズ開始当初から読ませていただいてます。また更新再開されたようで嬉しいです(^-^) (2019年1月6日 20時) (レス) id: 045ee9b78b (このIDを非表示/違反報告)
ジントニック(プロフ) - 卯月さん» 私も キ・ルク大好きなので！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年12月29日 18時) (レス) id: 8980de1b41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卯月 | 作成日時：2018年7月12日 20時
