■契約その338 ページ38
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瑠依「何よ、それ。
思わせぶりにもほどがある」
朝の出来事を最終の仕上げの作業をしながら
話したら瑠衣ちゃんはムスッとした顔をした。
瑠依「俺のこと忘れるの？とか言いながら
裕翔先輩みたいな人？」
「ちょっ、瑠依ちゃん声大きいよ。」
先輩が本気で好きになってくれるなんて
思ってはないけど
どこか心がもやもやして
誰かに胸の内を話してすっきりしたかった。
瑠依「こうなったら裕翔先輩に
本当に幸せにしてもらおうか。」
「えっ、なっ、冗談きついよ。瑠依ちゃん」
危うく飾ろうとしていた掲示物を
落っことしそうになった。
瑠依「意外と冗談でもないんだよね。
Aが涼介先輩好きなのはわかるけど
大親友として、やっぱりいい恋してほしいもん」
言葉とともに画鋲を受け取って
壁に貼り付けて
椅子から降りると瑠依ちゃんは
窓の方にもたれかかっていた
瑠依「最近、涼介先輩のことで悩んでばっかりじゃない？」
その視線は校舎の外。
模擬店の準備をしている三年生。
「裕翔先輩は確かにかっこいいし優しいけど
勿体なさすぎるし…というか、第一
先輩が私なんか選ぶわけ無いよ。」
瑠依「またそんな謙遜しちゃって。
Aは可愛いよ？」
「うわぁぁぁ、瑠依ちゃぁぁぁぁん」
瑠依「ふふ、小動物みたいに可愛いもん」
いたずらっ子の笑みで私の髪をわしゃわしゃっとしてから
ギューッと抱きしめてきて
思わず上がった声は外にも届いたみたい。
瑠依「何で女の子は傷つく恋を選びがちなんだろ」
ニッコリ笑う裕翔先輩がこちらに手を振っていて
急いで瑠依ちゃんと振り返したら
日陰で休んでいたのだろうか。
ひょこっとテントの下から涼介先輩が現れて
Aちゃーんって呼ぶもんだから
一気に視線が集まるのを感じて
思わず頭を下げて隠れた。
瑠依「照れてどうするのよ、もぉ
涼介先輩びっくりしてるよ」
照れていないわけではない。
瑠依「先輩、照れてるだけなので
心配しないでくださいねー！」
照れくささより上回ったのは恐怖だった。
あの人たちがいるんじゃないか
そう思ったら反射的に隠れてた。
瑠依「A、名前呼ばれるだけで
そんな照れて可愛いなぁ、もぉ。」
「……可愛くないよ、全然可愛くない。」
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おんぷ(プロフ) - 麗さん» 数多くの作品があるなか本作品を見つけて読んでくださりありがとうございます。感情移入して読んでくださっているなんてとても嬉しいです。お褒めの言葉まで頂いて…これからもそう言っていただけるようにがんばります！！ (2018年11月29日 18時) (
レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - るんさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます(*´艸｀*)何度も読んでくださっているなんて何度感謝の言葉を述べたらいいのか。これからもキュンキュンしてもらえるようにがんばります！！ (2018年11月29日 18時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 今日見つけて一気に読みました。胸が何度もドキドキしたり、涙が溢れたり、おんぷさんのこの契約彼氏は色んなモノが詰まっていてイイなと思いました!これからも頑張ってください。 (2018年11月20日 3時) (レス) id: 9baab70cb8 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 更新ありがとうございます！いえいえ…好きすぎて更新チェックを毎日しているほどです。笑)あと繰り返し最初から読んでは知っているのに何度でもキュンキュンさせていただいています。笑)涼介先輩の不意打ち胸キュンにやられまくってます。更新待ってます！応援してます (2018年11月19日 0時) (レス) id: dd74c697a0 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - りんごさん» こちらこそ更新のたびに読んでくださりコメントを下さりありがとうございます！いろいろな人間関係が交錯していきますので楽しみにしていただけると幸いです。 (2018年11月17日 19時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2018年7月26日 16時
