■契約その336 New!!11.29up ページ36
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びっくりした。
引っ張られるようにぎゅっと繋がれた左手。
見上げるといつもと同じく
妬けちゃうって
わざとらしくほっぺを膨らましていると思ったのに
涼介「何よ」
今日はほんとに拗ねてるように
ぶっきらぼうな言い方にムッとした口に
勘違いしそうになった。
「あのこの手は…みんなの視線が…」
涼介「ん、知ってる。けど、知らない。」
俺の前で他の奴といちゃつくなんてなぁ
って今度こそわざとらしくほっぺを膨らませた。
「そんなこといって先輩、妬いてないでしょ。
裕翔先輩も前言ってたけど…」
涼介「ん、でも妬いてるよ。
だってどっかいちゃいそうなんだもん。」
あぁずるいなぁ。
ほんとにいつもずるいんだ、この人は。
涼介「あれノーリアクションですか？」
「だっ、だって急にそんなこと
本気じゃないにしてもびっくりして…」
涼介「本気だよ、本気の本気。」
そうは言うけれど今、私の瞳に映る先輩は
大きなあくびをしながら
授業ねぇのはいいけどなんかだるいなぁって
どうも本気で言っているようには見えない。
だけど、私は単純だから
からかっているとわかっていても
胸の高鳴りは抑えられないの。
涼介「つーか、最近ほんとに裕翔と仲良すぎ。
離れちゃやーよ。」
「…そんなことないですけど
約束通り卒業までは離れちゃだめってことですよね。
それはちゃんと守る…」
涼介「Aは俺が卒業したら誰かと付き合うの？」
「えっ？」
涼介「俺のことなんか忘れて誰と付き合う？」
遮るように投げかけられた問いは愚問だと
先輩はわからないんですよね。
涼介「あ、変な質問してごめん。
当たり前だよな、
つーか俺にそんなこと言う資格ねぇのに。
Aならいい男つかまえられるよ」
繋がれている手。
ポンポンと撫でられた頭。
投げられた言葉。
それを私がどんな気持ちで受け取っているのか
わからないんですよね。
「涼介先輩みたいな人見つけられますかね」
だから少しでも伝えたくて頑張った。
でも……
涼介「俺みたいなのはやめときな。
悔しいけど裕翔みたいなムカつくくらい
いい男見つけな。」
微塵も伝わらなかった。
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おんぷ(プロフ) - 麗さん» 数多くの作品があるなか本作品を見つけて読んでくださりありがとうございます。感情移入して読んでくださっているなんてとても嬉しいです。お褒めの言葉まで頂いて…これからもそう言っていただけるようにがんばります！！ (2018年11月29日 18時) (
レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - るんさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます(*´艸｀*)何度も読んでくださっているなんて何度感謝の言葉を述べたらいいのか。これからもキュンキュンしてもらえるようにがんばります！！ (2018年11月29日 18時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 今日見つけて一気に読みました。胸が何度もドキドキしたり、涙が溢れたり、おんぷさんのこの契約彼氏は色んなモノが詰まっていてイイなと思いました!これからも頑張ってください。 (2018年11月20日 3時) (レス) id: 9baab70cb8 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 更新ありがとうございます！いえいえ…好きすぎて更新チェックを毎日しているほどです。笑)あと繰り返し最初から読んでは知っているのに何度でもキュンキュンさせていただいています。笑)涼介先輩の不意打ち胸キュンにやられまくってます。更新待ってます！応援してます (2018年11月19日 0時) (レス) id: dd74c697a0 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - りんごさん» こちらこそ更新のたびに読んでくださりコメントを下さりありがとうございます！いろいろな人間関係が交錯していきますので楽しみにしていただけると幸いです。 (2018年11月17日 19時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2018年7月26日 16時
