■契約その326 ページ26
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した覚えがありません。
何かしてしまったのなら謝ります
そのすべての言葉を言い終わる前に響いた乾いた音。
頬に走った痛み
「とぼけてんじゃねぇよ」
「最低女が」
胸ぐらを掴まれたかと思えばまた床に叩きつけられた。
「とぼけるも何も先輩たちが何を指摘されてるのか
本当に本当にわからなくて…」
平手打ちをされたのもあるけれど
恐怖で涙が瞳からこぼれ落ちる。
「そうやって真面目そうな感じで騙してるんだ」
「こわーい女。」
ぽたぽたと床に落ちる自分の涙に視線を落として
この場から立ち去る方法を考えるけど
追い詰められすぎてて何も浮かばなくて
この先輩方の気が晴れるまで耐えるしかないの？
ぎゅっとまぶたを瞑ったら
「暗幕遅いよー」
「すいません、ボロボロの暗幕ばっかりで
綺麗なの探してて」
扉越しに聞こえてきたのは部活の先輩と後輩の声だった。
「Aちゃんと会わなかった？」
「いえ、会わなかったですけど。」
でもその声は私だけではなく
倉庫にいる先輩方にも聞こえていたわけで
扉を叩いて助けを求めようとする前に
口は塞がれて体も床に押さえつけられた。
「クラスの展示の方に駆り出されたんじゃないすかね。
意外と2年生の展示も大変ですからね」
「そうなのかなぁ?まぁAちゃんの
担当終わってるからいいんだけどね」
足音が遠ざかり聞こえなくなると
口を覆っていた手は離れた。
「ざんねーん。日頃の行い悪いから
チャンス逃しちゃったね」
「悪い子は一人で反省してな
邪魔はいらないように鍵かけてあげるから」
その言葉とともに体も解放されたけど
急いで立ちあがったけれど
顔の前で閉められたドアは
いくら叩いても開けてはもらえなくて
「奇跡的に出られたとしても
ウチラのこと言ったらどーなるかわかるよね？」
「明日の朝には用務員が開けてくれるから」
完全なる真っ暗闇に
何一つ理由がわからないまま閉じ込められた。
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おんぷ(プロフ) - 麗さん» 数多くの作品があるなか本作品を見つけて読んでくださりありがとうございます。感情移入して読んでくださっているなんてとても嬉しいです。お褒めの言葉まで頂いて…これからもそう言っていただけるようにがんばります！！ (2018年11月29日 18時) (
レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - るんさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます(*´艸｀*)何度も読んでくださっているなんて何度感謝の言葉を述べたらいいのか。これからもキュンキュンしてもらえるようにがんばります！！ (2018年11月29日 18時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 今日見つけて一気に読みました。胸が何度もドキドキしたり、涙が溢れたり、おんぷさんのこの契約彼氏は色んなモノが詰まっていてイイなと思いました!これからも頑張ってください。 (2018年11月20日 3時) (レス) id: 9baab70cb8 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 更新ありがとうございます！いえいえ…好きすぎて更新チェックを毎日しているほどです。笑)あと繰り返し最初から読んでは知っているのに何度でもキュンキュンさせていただいています。笑)涼介先輩の不意打ち胸キュンにやられまくってます。更新待ってます！応援してます (2018年11月19日 0時) (レス) id: dd74c697a0 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - りんごさん» こちらこそ更新のたびに読んでくださりコメントを下さりありがとうございます！いろいろな人間関係が交錯していきますので楽しみにしていただけると幸いです。 (2018年11月17日 19時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2018年7月26日 16時
