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■契約その302 ページ2









大通りからその脇道に私は涼介先輩に

引っ張られたようで朝でも少し薄暗いから

先輩の表情はよく読み取れなかったけれど









涼介「大丈夫って……ムカつく。」








言葉は耳元で囁かれたからちゃんと聞こえて

なぜかごめんと言って涼介先輩は私の唇に自分のを重ねた。







状況に展開に追いついていけなくてただでさえ

頭は混乱しているのに

酸素が入ってこないことでますますパニックになる。





どうしたんですか?の意味も込めて

厚い胸板をトントンと叩いたけれど




涼介先輩は無意味だと言わんばかりに

その手を捕まえてさらに私を困らせた。






今日の涼介先輩はいつも以上に

何を考えているのかわからない。







だけど、離れたくない。







なされるがまま腕の中にいると

もう酸欠寸前でやっと唇が離れて





慣れてない私は涼介先輩にもたれかかった。









涼介「強引にゴメンな。けど、Aが悪いんだから。」








息を整えているとそんな言葉が上から降ってきて

見上げると“ほら、今も”と何故だが視線を逸らされる。









涼介「確かに一人で帰らせた俺が悪いけど
  大丈夫、大丈夫って連呼されると……ね。」









溜息まじり。








涼介「俺が彼氏でいる意味ってなって……落ち込む。」









どこまでいっても先輩はずるい。









涼介「プラス……ムカつく。
  わかんないけど腹立つ、大丈夫って言われると。」








小夜先輩と一緒にいたのに

そんな風に期待を持たせるようなことをまた言って

私をどうしたいんですか?









涼介「ねぇ、黙ってないでよ。何か言ってくんないの?」








「何か……って言われても頭が混乱してるんだもん。
 わかってください。」









するりと腕の中から抜け出して背を向けたら

また後ろから抱きしめられ捕まえられた。









涼介「今日、学校行く気分じゃなくなったかも。」


「え?そんなの駄目ですよ!」






涼介「えー、このままサボって俺はデートでも
  いいのに。」











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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 名前変換 , 山田涼介   
作品ジャンル:恋愛
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おんぷ(プロフ) - 麗さん» 数多くの作品があるなか本作品を見つけて読んでくださりありがとうございます。感情移入して読んでくださっているなんてとても嬉しいです。お褒めの言葉まで頂いて…これからもそう言っていただけるようにがんばります!! (2018年11月29日 18時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - るんさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます(*´艸`*)何度も読んでくださっているなんて何度感謝の言葉を述べたらいいのか。これからもキュンキュンしてもらえるようにがんばります!! (2018年11月29日 18時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)
- 今日見つけて一気に読みました。胸が何度もドキドキしたり、涙が溢れたり、おんぷさんのこの契約彼氏は色んなモノが詰まっていてイイなと思いました!これからも頑張ってください。 (2018年11月20日 3時) (レス) id: 9baab70cb8 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 更新ありがとうございます!いえいえ…好きすぎて更新チェックを毎日しているほどです。笑)あと繰り返し最初から読んでは知っているのに何度でもキュンキュンさせていただいています。笑)涼介先輩の不意打ち胸キュンにやられまくってます。更新待ってます!応援してます (2018年11月19日 0時) (レス) id: dd74c697a0 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - りんごさん» こちらこそ更新のたびに読んでくださりコメントを下さりありがとうございます!いろいろな人間関係が交錯していきますので楽しみにしていただけると幸いです。 (2018年11月17日 19時) (レス) id: f1df5da7f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2018年7月26日 16時

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