敗北に価値はない ページ9
しばらく長い廊下を歩くと、
黒いドアの前で止まった。
不「ほら、入れよ。」
A「………」
一歩前に出ると同時にドアが開き、
奥にはあの人の姿が見えた。
影「よくきたな、雪原の白ウサギよ。」
A「………」
私はゆっくり部屋の中へと歩く。
A「それで、話ってなんですか？」
影「単刀直入に言うと、
君には真帝国学園に入ってもらいたい。
私なら君のその才能を、
思う存分発揮させることができる。」
才能…ね。
A「お断りします。
私には才能なんてありませんし、
今のチームで…今のサッカーで十分満足しています。」
なるべくポーカーフェイスで、表情を変えずに言った。
すると影山は口元をあげる。
影「ほぅ…まぁ私も無理にとは言わない。
ただ君は、勝利が欲しくはないのかね？」
A「勝利…？」
影「そうだ。敗北に価値はない。
雷門は今から真帝国学園と戦い、敗北するだろう。
君はわざわざ負けるチームに入ると言うのかな？」
A「…未来は誰にもわからないし、
誰も決める権利もない。
それに私、そんなに【勝利】とか求めていませんから。」
影「なに？」
A「私はただサッカーがしたいだけです。
まぁ、やるからには勝ちたいとは思いますけど…
負けたからこそ気づくことも、学ぶこともある。
私はそう思います。」
大事なのは、皆サッカーを楽しいと思えること。
随分前にアツヤにぃが言ってたっけ？
影「…残念だな。
君はもっといい回答ができると思ったが…」
A「これが私の1番の答えです。」
しばらくの間、沈黙が続いた。
影山はなにをしてくるかわからない。
いつでも対応できるように、注意してないと…
影「雪原の白ウサギ。
君は亡くなった兄の分まで、強くなりたくはないのか？」
A「っ！！？」
なんで……！
目を丸くして影山を見つめる。
まさか…調べられていたの？
過去の事も全部……‼
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マルコス - 最高すぎて最高。←語彙力が...。続きが楽しみです!更新頑張ってください(^.^) (2018年12月19日 19時) (
レス) id: 6de33aab01 (このIDを非表示/違反報告)
うんこ - たなてす (2017年3月19日 13時) (レス) id: dd9507db97 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 続編おめでとうございますっ!! 黒メイドさんの作品とっても面白いです。これからも頑張ってください(^^) (2016年12月12日 17時) (レス) id: c59eed3870 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒メイド | 作成日時：2016年12月11日 20時
