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「はあ〜…収録終わった〜」
「今回の企画もすごかったな…」
「あ、じゃあ私はこれで失礼します」
「ああ、D頑張ってくださいね」
収録が終わったら直ぐにスタジオを出るD。
４人で見送って帰る支度をする。
私は剣持さんを観察してばっかりだったけれども。
「僕もこれで失礼しますねー」
剣持さんが荷物を持ってスタジオを出ていく。
「あ、じゃあ私も！失礼します！」
それを見て剣持さんを追いかけるように挨拶をしてスタジオをでた。
不破さんと甲斐田さんは不思議そうな顔をしていたが。
小走りで廊下を進んでいると、少しづつ見えてくる剣持さんの背中。
「剣持さん！」
そう呼ぶとゆっくり振り返る彼。
その顔は、すべてを見越しているような不機嫌そうな顔だった。
「はぁ……やっと来ましたか」
「え、………真逆…気づいて…？」
確かに剣持さんならそんなことお見通しか…？
なんて仮説も彼は察していそうだった。
「さて、どうでしょうね…………で、僕になにか用ですか」
「え…？えっと………」
剣持さんが気づいてなかったらどうしよう…
それとも私が事情説明するのを待っているのか…？
ただでさえ分かりづらい人なのに…！！
「その………Dが見つけた指輪の件なんですが…」
「はい、それがどうしましたか？」
「……あの指輪…私のなんです………私結婚していて…」
「え、！？」「まじすか社長！？」
聞き覚えのありすぎる声が聞こえて振り返るとそこには見覚えもありすぎる二人が。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ！なんで不破さんと甲斐田さんがここに…！？」
「僕が呼びました」
「剣持さんッ！！！」
え…これは…………もしや…
……結構まずいんじゃないか？
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作者名：傘瑠羽 | 作成日時：2024年3月1日 18時
