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ｶﾞﾁｬｯ
神「───えっ、ちょっ、何やってんの？」
ぐうじと岸さんが揃って楽屋に入ってきたのは
それからすぐの事。
胸ぐらを掴み合って今にも倒れ込みそうな俺らに
目を丸くしたかと思えば
これはガチのやつやとわかったんやろう、
荷物を放り出して割り込んできて。
神「ちょっ、何やってんだよ離れろって！」
岸「海人っ、手ぇ出すな！やめろって！廉！離れろ！！」
それでも、頭に血が昇ってる海人と俺は
睨み合ってなかなか離さんかったけど
ようやく引き離される頃には、全員息が上がってた。
荒い息遣いが、楽屋に響く。
神「なに喧嘩してんだよ……」
岸「何があったんだよ？」
呆れたような怒ったような、戸惑いの声。
楽屋の端と端、安全圏まで引き離されても、
海人は鋭い目線で俺を睨んだまま。
ようやく少しずつ冷静になって、
それをまともに受け止められへん俺が俯けば
海人もふっと溜め息を吐いて、視線を外した。
自分を押さえてた岸さんの腕を払って。
高「廉に聞いて。俺はもう知らない」
岸「おい……」
岸さんの狼狽える声も置いて
楽屋を出ようとした時。
全く同じタイミングで、ドアが開いた。
『うわびっくりした……何この空気？』
楽屋に入ってきたのは、紫耀で
喧嘩の原因の張本人が来た事に
少なくとも俺と海人の間には緊張が走ったけど
当の紫耀は普段と同じ、のんびりした様子やった。
『ねぇ誰か喧嘩してた？廊下の端まで声聞こえてたんだけど』
「………」
『まぁ別にいいけど、怒鳴り合いとかやめろよ。子どもじゃないんだから』
紫耀のことで喧嘩してたなんて、言えるはずもない。
楽屋を出ようとしてた海人も
咄嗟に何も言えんと立ち尽くして。
『海人、口開けてみ？』
高「？………んっ」
『チョコレート。今そこで貰ったの。糖分足りてないんじゃない？』
天然なのかわざとなのか、
楽屋の凍った空気を紫耀が壊していく。
……あぁ、俺はまた、紫耀に助けられてる。
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あい(プロフ) - 完結おめでとうございます！素敵なお話でした、(T . T)もう始終涙が止まらず、とんでもない顔でお話を読んでいました笑 久しぶりにこんな甘いお話に触れられて、幸せ者です！これからも、応援しております♪ (2022年4月29日 13時) (
レス) @page29 id: 74fb46b4d8 (このIDを非表示/違反報告)
あきこ - お久しぶりです。切ない気持ちがすごく伝わってきて良かったです！2人の表情まで想像できてキュンとしました！！紫耀くんの心の広さ、見習わなくては（笑）楽しませていただきありがとうございます。 (2021年5月16日 9時) (レス) id: a6652d343c (このIDを非表示/違反報告)
こでまり(プロフ) - 本当に素敵な作品ですね。不器用な2人がお互いを思い遣るが故のもどかしさ、メンバーの愛に涙が止まらない作品です。素敵なお話ありがとうございました。 (2021年4月20日 12時) (レス) id: 47561d5dfc (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - ななみさん» コメント頂きましてありがとうございます(^^)私もじぐいわ大好きです。最後に少ーし匂わせたつもりでした笑。妄想はいくらでも出来ますがリアルのじぐいわには敵いません！こちらこそ、お読み頂きありがとうございました。新作でもお待ちしております(^^) (2021年4月16日 0時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 由夏さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ありません。しょうれんはやっぱり一緒にいるのがしっくり来ますね(^^) (2021年4月16日 0時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ
| 作成日時：2021年1月11日 0時
