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『めっちゃ固いんだけど。笑』
「しばくぞコラ」
『ふは。うそ、めっちゃ嬉しいよ』
楽屋の隅にあるソファー
俺の膝にごろんと寝転んだ紫耀が
柔らかく微笑む。
……ちがう、これは、
しんどい時って、心細いやんか
それに、俺がしんどかった時は、
紫耀が優しくしてくれたから
メンバーが辛い時に手を差し伸べるのは
当たり前やろ、そやろ……
頭の中でぐるぐる回る言い訳は
膝の上で目を閉じる紫耀が、あんまり幸せそうに笑うから
俺はまた、どこかへ流して。
サラサラの髪に指を通せば
いつもの紫耀の匂いがふわりと漂う。
紫耀はくすぐったそうに笑ったけど
やっぱり嬉しそうやったから、
俺も撫でる手を止めんかった。
「紫耀、髪サラサラやな」
『あー、俺ね、染めたりしても全然傷まないんだよね』
「そうなん？ええなぁ」
『ふふ、』
穏やかに流れる空気が心地いい。
思えば、こんな風に紫耀に触れることなんて
なかった気がする。
俺は紫耀にしてもらうばっかりやった。
それを当たり前みたいに思ってた。
今、紫耀は嬉しいんかな。
.
『ありがとね。廉』
ばちっと現実に引き戻されるように
ハスキーな声は、俺の耳にまっすぐ届いた。
同時に、少し感じた違和感に心がざわめく。
『もう十分だよ』
……どういう、意味なん、それ
いつもの優しい声、
でも、どこかきっぱりした口調。
髪を撫でる手が、止まってしまう。
静寂に、紫耀の深い呼吸が聞こえる。
気持ちを整えるような肩の上下が、
また心をざわつかせる。
『ごめんね。……廉が、すげぇいろいろ考えてくれてんのわかってるし、そうさせたのも俺だけど』
「………」
『もう廉に重たいもの背負わせたくないの』
なんで俺は、
こんな時ですら、何も言われへんのやろ
こんな時でさえ
膝に寝転ぶ紫耀の顔から目を離されへんのは、
何でなんやろ……
『こないだ家に来てくれたのも、すげー嬉しかった』
「………」
『夢かなって思ったもん。……でも、廉が俺のことで悩むのは嫌だから』
「………」
『一緒に夢追い掛けられれば、それでいい』
「……しょぉ、」
ゆっくりと目を開けた紫耀と、視線が重なる。
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あい(プロフ) - こんにちは！二人の関係に目が離せません、（ ; ; ）次章も読ませていただきます！！！素敵なお話をありがとうございます♪ (2022年4月29日 13時) (
レス) @page46 id: 74fb46b4d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます(;_;)次章に移行しましたのでぜひまた読んで下さいね！ (2021年1月11日 0時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
あい - こんにちは！続きが凄く気になります！！更新頑張ってください！！応援してます！！！ (2021年1月9日 8時) (レス) id: 42acba34ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 青苺さん» コメントありがとうございます！楽しみにして頂いて嬉しい限りです、、！更新がマイペースで、いつ完結するのやらって感じですが、頑張って書いていきますのでぜひまた読んで下さいね。 (2020年12月11日 22時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます！一気読み嬉しいです。更新がんばりますね！ (2020年12月11日 22時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ
| 作成日時：2020年10月24日 22時
