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静寂は一瞬で、
すぐに、くぐもるような楽しそうな笑い声が聞こえてきて
思わずむっとして、声の主を見やれば
紫耀はやっぱり、楽しそうに笑ってて。
「おい」
『ふふ、』
「何わろてんねん」
『ごめん、廉可愛いなーと思って』
「っ、」
およそ自分には似つかわしくない形容を
ナチュラルに言われて、一瞬で顔が熱くなる。
自分の心の動揺を悟られたくなくて
慌てて紫耀に背を向ければ
まるで子どもを宥めるかのように、頭を撫でられた。
………あぁ、落ち着くな。
大好きな温もり。
相変わらずそれだけは揺らがん自分に嫌気が差すけど
目を閉じて身を委ねれば
やっぱり心は穏やかになっていく。
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『ねぇ、』
「……なんや」
『………抱きしめても、いい？』
背中から聞こえた声が、あまりにも優しかったから
考えるとかの前に
自然と、俺は頷いてた。
「……ええ、よ」
衣擦れの音がして
その腕に、後ろから抱き寄せられる。
俺とは違う、逞しい腕。
そやのに、やっぱり、
ガラス細工を扱うみたいに
優しく、優しく
でも、ぎゅっ、と強く抱きしめられて。
もう体が覚えてる、甘い匂いが
ぞくぞくするくらいに体を包んで。
やばい、
これは、あかん、
胸を圧迫して膨れ上がりそうな何かが苦しくて
顔をぐしゃっと歪めるしか出来んくて。
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『れん』
「………」
『れーん』
「っなんやねん、」
『ふふ、何でもない』
こいつ、なに楽しんでんねん
こっちはドキドキしとんのに……
腹立って、腕の中で体を捩ったのが間違いやった。
考えれば当たり前やのに
あまりにも至近距離に紫耀の顔があったのと
その顔が、目が、
俺を見つめる眼差しが、
あまりにもまっすぐで、
そして、
"愛しい"という感情で溢れていたから。
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あい(プロフ) - こんにちは！二人の関係に目が離せません、（ ; ; ）次章も読ませていただきます！！！素敵なお話をありがとうございます♪ (2022年4月29日 13時) (
レス) @page46 id: 74fb46b4d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます(;_;)次章に移行しましたのでぜひまた読んで下さいね！ (2021年1月11日 0時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
あい - こんにちは！続きが凄く気になります！！更新頑張ってください！！応援してます！！！ (2021年1月9日 8時) (レス) id: 42acba34ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 青苺さん» コメントありがとうございます！楽しみにして頂いて嬉しい限りです、、！更新がマイペースで、いつ完結するのやらって感じですが、頑張って書いていきますのでぜひまた読んで下さいね。 (2020年12月11日 22時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます！一気読み嬉しいです。更新がんばりますね！ (2020年12月11日 22時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ
| 作成日時：2020年10月24日 22時
