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「………」
「永瀬くんおはよう、入んないの？」
「あ、いや……ちょっと………」
楽屋の前で止まってたのを
スタッフさんに声掛けられて
口ごもって言葉を濁す。
顔が見たい、って思ってたのに。
いざ仕事に来ると
どんな顔して会ったらええのよとか
普通に喋れる自信ないぞとか
いろいろ考えてしまって
こうして楽屋の前で立ち止まってる。
なっさけな……
なんぼヘタレやねん、おれ。
"King&Prince様"の文字が目に入った。
嫌でも顔は合わさなあかんのやから。
普通に、普通に……
深呼吸して、ドアノブに手を掛けた時やった。
.
───ぽん、
『おはよ』
「………！」
不意打ちで触れてきた手と掠れた声に
心臓が思いっきり跳ねた。
『ねぇ、おはようって言ってんだけど』
「お、おう、おはよ……」
しどろもどろになって返すと
紫耀は俺の顔をじっと見つめた後
『お前あの後も泣いた？』
「は、？」
『目ぇ腫れてる』
そう言って伸びてきた手は
俺の瞼に触れて。
その瞬間、体が揺れるくらいビクッとしてしまった。
自分でも引くくらい大きな反応をしたことに
体は今度は固まって。
けど、そんな俺を見て、紫耀は小さく笑った。
『そんな意識しないでくれる？』
「……し、してへん」
『別に取って食おうとか思ってないから』
「……っ」
固まる俺をよそに、紫耀はまた笑うと
もう1回俺の頭を優しく撫でてから
楽屋に入っていった。
.
『おはよ〜』
岸「ういーす。お、廉も一緒？」
神「お疲れ。廉何してんの？笑」
ドアのそばで固まったままの俺を見て
メンバーの笑い声が聞こえてきた。
高「なになに、しょうれん一緒にご出勤？」
海人のからかうような声にさえ
ツッコまれへんくて。
こんな緊張してどうすんのよ。
あんな気ぃ遣わせて……
いつも通りに接してくれたのも
俺を思ってやのに。
そう思うと
紫耀の優しさに心がギュッと苦しくなる。
岸「廉どーした、顔真っ赤じゃん」
「………」
岸「いって！」
岸さんの空気読まれへん声にグーパンチかますだけで
精一杯やった。
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あい(プロフ) - こんにちは！二人の関係に目が離せません、（ ; ; ）次章も読ませていただきます！！！素敵なお話をありがとうございます♪ (2022年4月29日 13時) (
レス) @page46 id: 74fb46b4d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます(;_;)次章に移行しましたのでぜひまた読んで下さいね！ (2021年1月11日 0時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
あい - こんにちは！続きが凄く気になります！！更新頑張ってください！！応援してます！！！ (2021年1月9日 8時) (レス) id: 42acba34ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 青苺さん» コメントありがとうございます！楽しみにして頂いて嬉しい限りです、、！更新がマイペースで、いつ完結するのやらって感じですが、頑張って書いていきますのでぜひまた読んで下さいね。 (2020年12月11日 22時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます！一気読み嬉しいです。更新がんばりますね！ (2020年12月11日 22時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ
| 作成日時：2020年10月24日 22時
