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やっぱり、出番の直前にふらっと戻ってきた紫耀は
いつも通りの笑顔で
高「もー、紫耀遅い！」
『ごめんごめん。』
笑いながら、
メイクさんに急かされて準備をして
本人は"俺はアイドルに不向き"なんて言うけど
あんな直前に戻ってきたとは思われへん、
完璧なくらいの仕上がりで仕事をこなしてた。
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午後いっぱいかかった歌収録が無事に終わると
楽屋もリラックスした空気になる。
岸「あー、終わったー」
神「どうする、ご飯でも行く？」
高「いいね！行こうよ！」
衣装を脱いで、メイクを落として
なんとなく気を張ってた時間から解放されて
自然と話も弾む。
高「───あれ、紫耀は？」
ふとした時、
海人の声が聞こえて、楽屋を見渡せば
神「……あー、スタッフさんと喋ってんじゃない？」
ここ最近、よく耳にするようになった会話。
いつの間にどこ消えてん……
きっと今日もまた、タクシーで帰るんやろな。
ひとり、で。
…………。
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「そろそろ車出るよー」
マネージャーの声が聞こえて
みんながそれぞれ席を立つけど、
俺は、どうにも動かれへんかった。
高「れぇん、行くよー？」
「………」
岸「どうした？」
どうしたいんか、自分でもようわからん。
でも、あいつがどこかへ行ってしまいそうな不安な気持ちは
日に日に大きくなるばっかりで。
「……俺、紫耀待つわ。」
小さい俺の声に
一瞬だけ沈黙があって
岸「あ、んじゃ俺も……」
高「そっか！じゃあ俺らは帰ろ！ね、岸くん！」
岸「えっ？なん、」
神「岸くん俺と約束してたじゃん。ね？そうだったよね」
岸「えっ、えっ？」
高「そーそー！岸くんの奢りでね！」
岸「はぁっ！？ え？ えっ、」
キョトンとしてわけのわかってない岸さんを
3人が半ば引きずるようにして出ていく。
誰もおらんくなった楽屋は、思った以上に静かで
あいつ、いつもこんな中で一人で帰ってたんかなと思うと
また泣きそうになった。
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こんな風に悲しい気持ちになった時
いつも真っ先に気付いてくれてたのは、あいつやのに。
いつだって、俺を見てくれとったのに。
一人に、せんといてよ。
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あい(プロフ) - こんにちは！二人の関係に目が離せません、（ ; ; ）次章も読ませていただきます！！！素敵なお話をありがとうございます♪ (2022年4月29日 13時) (
レス) @page46 id: 74fb46b4d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます(;_;)次章に移行しましたのでぜひまた読んで下さいね！ (2021年1月11日 0時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
あい - こんにちは！続きが凄く気になります！！更新頑張ってください！！応援してます！！！ (2021年1月9日 8時) (レス) id: 42acba34ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 青苺さん» コメントありがとうございます！楽しみにして頂いて嬉しい限りです、、！更新がマイペースで、いつ完結するのやらって感じですが、頑張って書いていきますのでぜひまた読んで下さいね。 (2020年12月11日 22時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます！一気読み嬉しいです。更新がんばりますね！ (2020年12月11日 22時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ
| 作成日時：2020年10月24日 22時
