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今日も、紫耀と2人になる帰りの車。
ルート的に、だいたい俺と紫耀が後回しなのよね。
まぁ、良くも悪くもこの空気にも慣れた感あるけど。
俺はいつも通り、スマホでゲームを始めた。
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『……なぁ、廉』
かすれた声が聞こえたのは
車が走り出してしばらくした頃。
挨拶以外、まともに会話もしてへんかったここ最近
紫耀が俺の名前を口にするのも久しぶりな気がして
なんとも言えん気持ちで心がギュッと音を立てる。
「……なに？」
無愛想な俺の声に
またしばらく沈黙があって。
『……………セイタに返事したの』
何を言うてくるんかと思えば、それか……
不満が含まれたその声に
まだまだこの状態が長引くのを予感して、溜め息が出る。
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セイタには、実は返事するつもりで
近々会う約束を入れてた。
"ごめん"って言うつもりで。
何度考えても、
やっぱりセイタをそういう風には思われへんし
そもそも今の俺は、ごめんやけどセイタよりも
こいつとの事が気がかりでしゃーなくて。
いつまでも答えを引き延ばすのも悪いから
ちゃんと断ろうって決めてた。
……でも、何となくそう言うのも癪で。
だって、なんや知らんけど
セイタの事でこいつこんな不機嫌なんやろ？
「……まだ保留しとる」
半分ほんま、半分嘘やったけど
言った瞬間、紫耀がすごい勢いで振り向いた。
真ん丸の目をした紫耀と、久しぶりに視線が重なって
一瞬、普通に面食らった。
『……は、何で、』
「いや、だからまだ考えてて……」
『付き合うの？』
「……やったら文句あるんか」
がっつり合う視線を逸らさずに食ってかかれば、
俺を見つめてた紫耀は
しばらくして、ふっと息を吐いて
静かに前に向き直った。
『……ないよ、文句なんか』
「………」
『好きにしろよ』
……言葉と声のテンションが、全く合ってないねんけど。
別に紫耀がどう思おうが、俺には関係ない。
でも……
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「……なぁ、」
『………』
「……………何で、そんな怒るん？」
紫耀が何を考えてて、
何をそんなに気に入らんのか。
俺への接し方が変わるほど、何にむかついてるんか。
紫耀の心が、わからへん。
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あい(プロフ) - こんにちは！二人の関係に目が離せません、（ ; ; ）次章も読ませていただきます！！！素敵なお話をありがとうございます♪ (2022年4月29日 13時) (
レス) @page46 id: 74fb46b4d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます(;_;)次章に移行しましたのでぜひまた読んで下さいね！ (2021年1月11日 0時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
あい - こんにちは！続きが凄く気になります！！更新頑張ってください！！応援してます！！！ (2021年1月9日 8時) (レス) id: 42acba34ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 青苺さん» コメントありがとうございます！楽しみにして頂いて嬉しい限りです、、！更新がマイペースで、いつ完結するのやらって感じですが、頑張って書いていきますのでぜひまた読んで下さいね。 (2020年12月11日 22時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます！一気読み嬉しいです。更新がんばりますね！ (2020年12月11日 22時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ
| 作成日時：2020年10月24日 22時
