epilogue ページ23
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Epilogue……
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〈 x年後 〉
『ただいまっ!!A!!Aいる?!』
ん……?
玄関から聞こえた声に、思わず外を見る。
窓から見える空はまだ明るい
今日遅いと思うって言ってたような……
慌てて向かえば
私が辿り着く前に
リビングの扉がばたんと大きな音を立てて開いた。
うっすら汗さえかいて、
息のあがった優太くんが飛び込んでくる。
「おかえり、どしたの……」
私の声は、
がばっと抱きついてきたことによって遮られて
「ちょっ……?」
『事務所の許可下りた!結婚しよ!!!』
「…………………えっ?」
頭が真っ白になる
びっくりしすぎて、言葉さえ出ずに。
『……あれっ!?』
私の反応が予想と違ったらしく、
焦る優太くんを見て
やっと、理解が追い付いて
.
………、
『わっ、泣くな、泣くなー!!』
「だっ、……こんな急に!」
『えっ』
「紫耀くんが結婚したから俺はまだ難しいかもって言ってたじゃん!」
『や、そうだけど、そうだけど!』
「プロポーズ、夢だったのにぃ……」
『うぇぇぇっ!マジか!』
ううん、
夜景の見えるレストラン
サプライズの演出
そういうのではない、
こんな、唐突なプロポーズが
ほんとに、優太くんらしくて……
泣き笑いになる私に
頭を抱えて、本気で焦ってる優太くんは
もう何年前になるのか、
出会ったあの日と重なって
『ちょ、ちょい待ってやり直すやり直す!後日やり直す!』
「もーいいよぉ、」
『いやガチで、』
「ううん……」
そっと体を寄せれば
びくりと優太くんの体が揺れた。
「ありがとう」
『……A、』
「嬉しい……」
その体から、力が抜けて
そっと抱きしめられた。
安堵の溜め息が、上から降ってくる。
『……A、』
「ん、」
『マジで、幸せにする』
「………」
『ずっと……俺の隣に、いて下さい』
「………はい」
これから先の未来も
ふたり、一緒に。
.
『………マジで幻滅してない?』
「してないよ……」
『そ……』
「でもメンバーのみんなには言う。」
『うわっそれやばいって!俺一生ばかにされるやつじゃん!!!!』
「……笑、」
fin.
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莉帆(プロフ) - 前作の紫耀くんと彼女さんの設定そのままでメンバーに紹介した時の話等見てみたいです! (2020年10月31日 1時) (レス) id: f844b9dad0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 初子さん» コメントありがとうございます!しょうれんを作り始めてしまいましたが笑、廉くんも必ず書きたいと思います(^^)新作もぜひお読み下さると嬉しいです。 (2020年10月24日 22時) (レス) id: f4acf235ea (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - はじめまして!前作に続きとても素敵でした!!次は廉くんでお願いします笑笑 (2020年10月23日 6時) (レス) id: e87bce962c (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - Azukiさん» コメントありがとうございます。コメントが一番嬉しいです(*´`*)マイペースな更新ですが楽しみにして下さってありがとうございます。楽しんで頂けて何よりです…♪ (2020年10月10日 1時) (レス) id: 5bc3e0045f (このIDを非表示/違反報告)
Azuki(プロフ) - 二度目のコメント失礼します!定期的に更新してくれて本当に嬉しくて。やっぱり楽しみなお話で通知が来てるとワクワクしちゃいます。ほっこり優しい気持ちになるので大好きです。これからも引き続き応援してます! (2020年10月3日 14時) (レス) id: 8005b02827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうみ | 作成日時:2020年9月23日 0時