君の元へ〈紫〉２

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どんちゃん騒ぎの宴会(？)も、ようやく一段落ついて

お酒を飲んだメンバーはほろ酔い状態。








高「ねぇAちゃんマジお酒強くない！？ジン並みに顔変わんない女の子初めて見たんだけど！笑」






海人くんにはそう言われてしまったけど



やっぱりどこかで緊張してたのもあったのかな、

そこそこ飲んだけど、全然酔ってない自分に笑ってしまう。







明日もみんなは仕事だけど



どっちにしろマネージャーさんが迎えに来るから、と

どうやら泊まっていくみたいで。









『は！？と、と、泊まんの？？？？』








優太くんはすごくビックリしてたけど、笑




こういうノリも、大学の頃を思い出して

なんだか懐かしかった。








みんなが順次シャワーに行ったりする中で

空き缶や料理の跡を片付けていく。









『うわぁぁ海人お前寝室で寝んなって！！』


高「え〜〜いいじゃーん」


『どけっ！！今すぐ！』







優太くんと海人くんの言い争いが聞こえて

小さく笑いながら、食器をシンクに持っていく。




さすがに5人も男の子が集まってたから、量も多い。


ま、私は明日も休みだし、全然良いんだけどね。







「よいしょっ、」







腕まくりをして食器を洗い始めた頃、

ふと、隣に誰かが立った。









平「ごめんね？片付けさせちゃって」


「あ、ううん全然。洗い物嫌いじゃないし」






シャワーしてきたのか、少し濡れた髪の紫耀くんは



シンクを覗き込むと、

同じように袖を捲り始めた。









平「俺もやるね」



「え、いいよ〜紫耀くんお客様だもん」



平「ぜーんぜん、お客様とかじゃないって。笑

一緒にやっちゃった方が早いし」



「うー……じゃあ拭いてもらおうかな」



平「おっけ」







布巾を手にした紫耀くんは

慣れた様子でお皿を拭き始めた。






「他のみんなは？」


平「いまジンがお風呂行ってるかな。廉はコンビニ行った」


「海人くんは寝ちゃった？」


平「いや、たぶんまだ岸くんが格闘中。笑」


「そっか。笑」







他愛もない会話をしながら、2人で洗い物を片付けていく







紫耀くんは、手際が良くて

忙しいだろうに、ちゃんとお家でも家事してるのかな、と




ぼんやりと、そんな事を考えた。

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