君の元へ〈紫〉２

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平「岸くん、ちゃんと将来も考えてるんだって」


永「ぅえっ！？岸さん結婚すんの？！！」


『や、そんな今すぐの話じゃねぇよ！』







慌ててフォローすれば、廉は

あぁ、と微かにホッとした表情を浮かべて




そんな廉の反応で、改めて思う。





いくら、Aとのことは



俺のプライベートだと言っても

俺の人生だと言っても



俺の決断が、メンバーの人生も変える可能性はあるわけで……






紫耀が悩んでた時

背中を押したのは、俺だけど



自分が同じ立場になって、初めてわかる






好きとかそういう気持ちだけで

どうにか出来るわけじゃないんだよな、って……









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『今すぐじゃないけど……いつかは、って思ってる』











改めて、言葉にする。




どんな反応が返ってくるかと思ったけど








あれ？

廉も神宮寺も、意外と平然としてて。











神「考えるのが普通だと思うよ」


永「せやなー、しかもAちゃんやしなー、ええ子やしなー」










もちろん、手放しで賛成ではないだろうけど

肯定の言葉をくれた事にホッとする。





考えてみれば、いつだってそうだった



メンバーはどんな時だって

俺の味方でいてくれたよな……








『あの……いろいろ、迷惑かけるかもしんねぇけど、』


神「迷惑じゃないよ。むしろ俺らだから出来る事もあるだろうし、全然相談してよ」


永「岸さんが結婚なー、プロポーズするところとか想像するだけでわろてまうわ」


『なんっでだよ！』


平「プロポーズ、俺らで演出したくない？」


神「うわ、それいい！」


『いやいや、いやいやいや！！マジで勘弁してって……！！』








いつか、Aに伝えられる日が来んのかな




まだ実感ないけど







でも、"それ"が叶う時






きっとみんな

自分の事のように全力で喜んでくれるんだろうなって




そんな気がして……

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