たったひとつ〈深紅〉 ３

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つぶれた紫耀をAん家に連れてったんは

まぁ、9割がた好奇心。笑






いや、まぁあんだけAの名前連呼してたら

そら興味湧くやろ？


タクシー乗っても普通に住所言いよったし。笑



あと、何があったんか、単純に気になってたし。















めちゃくちゃ泣いてるA見たら



いやいや、紫耀も絶対自分のことまだ好きやで？って

言ってあげたかったけど




まぁ、それは紫耀自身が言わな意味ないしな。





あいつ寝とったけど。笑







その日から、

俺なりにキューピッドしたったつもりやってんけどなぁ……










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たまたま友達の家行く途中にAに会って、

送ってあげたんやけど




……あん時の紫耀の顔、今思い出してもわらけるわ。






そんな顔すんねやったら

もういい加減腹括れやお前。











「そんなグダグダやってるから、Aが泣いとっても気付かんのやろ」










よっしゃ、これでもう決まりやろ。



もう泣かせねぇから、で

ハグしてチューして決まりやろ！





永瀬廉、ナイスアシスト！







いやー、次会う時は紫耀にお礼でも言われるかもしらんな〜？







……とか、思っとったのに。








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高「……紫耀なんか黒いオーラ出てない？」


岸「いや俺にも見えんだよね……」


『海人！お前また散らかしてる。片付けろよ』


高「え〜……」


『聞いてんの？返事！』


高「は、はぁーい……ねぇ何で俺怒られてんのぉ？」


神「虫の居所悪いだけだよ、あんま気にすんな」


岸「怖ぇー、紫耀怖ぇー。どしたの、あれ？」










え、何なん

まじで何なん？



海人半泣きやんけ






……………まさか、そんな訳ないよな？









…………、









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〈 もう会わないって言った 〉






「ハァ゛ッ！！？」


岸「えっなに！？今度は廉か！？」












俺が散々お膳立てしたのに、あいつはあほか！！




どうなってんねんっ！！！

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