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「はァ！？まじかよ！」
スネイクの告げた言葉にシャンクスは子供のように駄々をこねる。
「うるせぇぞお頭ァ！
本当だったら前の島から十時の方向に向かって今頃でけェ島に行けてたはずなのに
アンタがこっちの方にしろっつーからこっちにしたんだ！」
全く責任感が1ミリもない船長だ。
気分の赴くままに進んでしまう。
「アンタのせいかよお頭ァ！」
「それは正直悪かった！でもこっちに進みたかったんだ」
「何でだよ！」
「いや何となく」
スネイクもなんの根拠もない路線変更に従いたくはなかったが、
特に用事もない上シャンクスのことは心から尊敬しているし
彼の勘や直感は信じられるので仕方なく舵をきったらしい。
「あ！じゃあよ、船に乗ってる女で試せばいいだろ！誰がモテるか！」
誰かが言った。
その言葉に皆それぞれの反応をしていたが、目立ったのはホンゴウだった。
明らかに機嫌の悪そうな顔をしている。
「いやいや海賊船に乗ってる女は手強いぜ！？」
「普段の関係的に萎縮されちまうだろ」
「ンなしおらしいヤツはこの船にゃいねぇんじゃねえか？」
「違ぇねぇな！」
「思えば数年前もこんなことあったよな！
確かあの時はよォ、ベックマンの一人勝ちだった！」
「アイツらひでェよ！キャプテンの俺を差し置いて」
「アンタ世間じゃやれ四皇だ赤髪だって恐れられてるけど
仲間になってみりゃいっつも酒飲んでるオッサンだろ」
「不敬すぎだろそりゃ！」
「いやァ、勿論尊敬はしてるけどよォ」
「何だ急に！照れるだろ」
話は脱線に脱線を繰り返す上、酒をどんどん皆が煽るものだから場は崩壊寸前だった。
「じゃあよ！前の対決時に居なかった女クルーだけナンパしようぜ！」
またしても誰かが言う。
ホンゴウの眉間には皺がよりまくる。
「数人しかいねぇがな！まあいい、ベックマン先行ってこい！」
「初手ベックマンは流石に飛ばしすぎだろ」
「ベックに落ちなかったら俺らでも無理だしなァ」
「いいだろ別に！ベック行ってこい！」
「俺副船長の口説き次の島で実践しようかな……」
「お前がやってもキモイだけだろ」
「副船長だから許されるみたいなとこあるもんな……」
皆の期待がベックマンに寄せられる。
彼はクールに見えてノリがいいところもあるので、煙草の火を消して
「見てろ」と言った。
「ベックかっこいい！」と野太い男どもの歓声があげられる。
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作者名：あみ | 作成日時：2022年10月12日 1時
