【ホンゴウ】例えそれが、【ONEPIECE】 (ページ25)

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ホンゴウは(しまった……！)としか考えられなかった。

このまま弁解を続けようとも言い訳がましいという印象を与えるだろうし、

かといって何も言わなければストーカーとして自分を認めたことになる。

「や……それよりどうしてこんなところに？」

短時間の内に考えに考えた彼の答えは話を逸らすことだった。

Aも気まずい空気に耐え兼ねてその話に乗っかる。

「実は……最初は街にいたんですけど女の子が猫が逃げちゃったから探してくれって泣きついてきて……。

そしたらもう、断れないじゃないですか……」

彼女は少し困った青い顔をして言った。

ホンゴウは彼女は子供が嫌いなのか、それとも猫が嫌いなのかと少し不思議に思いながらも、

その渋い顔の原因は寒さと疲労感によるものだろうと無理やり解釈した。

「そりゃ災難だったな」

手伝うか？などと口にしそうになったが、

これ以上ベタベタと話続けることができるほどメンタルは強くない。

そう彼は立ち去ろうとした。が、やはりそんなことできなかった。

「なァ……もしよかったら手伝うか？」

「……いいんですか？でも、探している猫ちゃんは白猫ですよ？」

見つけるならこの極寒の中散々探し回らないといけないんですよ？

彼女がそう絶望的な表情で告げるので、ホンゴウは思わず声に出して笑ってしまった。