【ホンゴウ】例えそれが、【ONEPIECE】 (ページ24)

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ホンゴウは木の上から落ちてくる人物をギリギリのところでキャッチした。

その落ちてきた人物の招待を知っていたため、気まずい空気が流れる。

「きゃあっ、どなたか助けてくれてありがとうございま……す……」

少し甲高い声を上げて、その後すぐ礼を言った女性の声の主はAだ。

今は会いたくないとすら思っていたホンゴウに助けられて、

感謝はするもののよりもにもよって、と思ってしまう。

「あァ……いや、別にお前のことをつけてきた訳じゃねェんだがな……」

ホンゴウは助けた後に自分が怪しいことに気づいた。

いや本当は声が聞こえた瞬間そう思ったのだが、

考えるより体が無意識の内に動くのが先だった。

そうすることによって結果彼女がダメージを負わずに済んだのだからいいが、

勝手に片思いして告白してきたオッサンと人もほとんどいないところで会ったら……

と考えるとどうしようもなくストーカーかと疑われてしまうに違いない。

彼は冷や汗が止まらなかった。

「……ええ、たまたまですよね。そういう時もあります、ええ。

……珍しい冬島ですもんね、雪見たいですよね」

ホンゴウが慌てて弁解したものの、

Aはそれを信じ切ることができなかった。

それはそうだ。普通の人間としてはそれを信じては警戒心があまりにも無さすぎる。

ホンゴウを必死にフォローするような発言を取り繕うようにしたものの、

その顔は少しだけ引き攣っている。