第57話 ページ12
私達が泊まる旅館にて、殺せんせーは乗り物酔いですでに瀕死状態だった…。
「大丈夫？寝室で休んだら？」
岡野さんは心配しながら抜かりなくナイフを振るう。
瀕死の状態になりながらでも避けるあたり、殺せんせーは侮れない。
「いえ…ご心配なく…。
先生これから1度東京に戻りますし、枕を忘れてしまいまして」
あんだけ荷物あって忘れ物！？
ちゃんと荷物確認しなきゃ。
ちなみに私は2日前に荷物まとめて何回も確認したから大丈夫。
……買ったお菓子を袋ごと忘れたけど。
「どう神崎さん？見つかった？」
「…ううん」
「何か失くしたの？」
気になって茅野ちゃんと神崎さんに声をかける。
茅野ちゃんの話によると、神崎さんは独自にまとめたしおりを失くしたみたい。
「神崎さんは真面目ですからねぇ。
独自に日程をまとめてたとは感心です。
でもご安心を。
先生手作りのしおりを持てば全て安心」
「「それ持って歩きたくないからまとめてんだよ！！」」
岡島君と前原君の意見はもっとも。
辞書よりも重いであろうしおりを持ち歩くのは大変だ。
目を通したけど、大事な情報1割、余計な情報9割のしおりでした。
「確かにバックに入れてたのに、どこかで落としたのかなぁ…」
神崎さんが落し物するようには見えないけど…。
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「Aちゃん」
飲み物を買おうと部屋から出ると、ばったり赤羽君に遭遇してしまった。
私の中でピシャーッと落雷が落ちた気がする。
こんな時にかぎって紙とペン持ってない！
ガコンと飲み物が落ちる音で我に返った。
「はい。Aちゃんは炭酸とコーヒー以外なら飲めるんでしょ？」
渡された飲み物。
どうやら彼は自分のを買うついでに私のも買ってくれたみたい。
あ、お礼言わなきゃ。
私達は友達なんだし…お礼言うのは当たり前だよ。
「…あ、あり…がと」
………。
何でこんな片言に…。
普通にお礼を言うつもりが。
「どういたしまして。
…距離置き中は終わったの？」
赤羽君に指摘され、私は赤羽君の掌に“明日まで”と指で書く。
さりげなく手を取ったことに気づき慌てて手を放す。
取り合えず“おやすみ”と口パクで言ってから部屋へと戻った。
「どーしたの？そんな慌てて」
「茅野ちゃん…その、色々とあって…」
「色々とねぇ〜」
「な、なにニヤニヤしてるの？」
「別に〜♪」
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ミッキー(プロフ) - あけびさん» 私もこんな子をイメージして日々書いています(*´∀｀) (2015年4月14日 20時) (
レス) id: 72061eb485 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー(プロフ) - 蓮華さん» 光栄です(*´∇｀*)ありがとうございます！ (2015年4月14日 19時) (レス) id: 72061eb485 (このIDを非表示/違反報告)
あけび(プロフ) - お話面白いです！絵うまいですね(*^^*)こんな子をイメージして読んでいたので、作者さんの描写の上手さを感じました。尊敬します！頑張ってください (2015年4月12日 0時) (レス) id: 42d555bd8d (このIDを非表示/違反報告)
蓮華 - イメージぴったりで、ビックリしました♪羨ましい限りです (2015年3月20日 20時) (レス) id: 14f33ca9b8 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー(プロフ) - 蓮華さん» 皆様のイメージが崩れないか心配でしたが、そう言って頂くととてもありがたいです(ノ´∀｀*) (2015年3月20日 20時) (レス) id: 72061eb485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミッキー
| 作成日時：2014年1月16日 23時
