【暗殺教室】 頑張り少女の奮闘記*2nd*

第65話 ページ22

「あのさ！みんなは気になる人とかいる！？」


キラキラと目を輝かせながら倉橋陽菜乃がクラスの女子達に聞いた。
“気になる人”という言葉にみんなが悩み始めた。


「私はね！烏間先生！」


「はいはい。それはみんな知ってるから」


倉橋のカミングアウトをサラっと流し、
次々と質問攻めしていく。



そして次なるターゲットは…



「Aちゃんは誰か気になってる人いる？」


「えっ…」


皆の視線が彼女に集まり、その目には好奇心が満ち溢れていた。


「メジャーなところで磯貝君？」

「それとも顔でいけば前原？」

「渚とも仲良いよね！」

「いやいや。仲良いって点ならカルマでしょ」


質問攻めにあい、何か言わなければと思い、言葉を出す。


「気になるといえば、千葉君…かな？」


「え、意外」


「なんでなんで？」


「あの前髪の下が気になる…」


彼女の答えに「そういう意味じゃなくって！」と、みんなで否定した。

ならどういう意味なのか。

Aはそう尋ね、茅野が「じゃあ好きな人はいる？」と訊く。
だが訊かれた本人は分からないといった感じでキョトンとしていた。


「じゃあじゃあ一緒にいたいって思うのは！？」


「！それなら分かるよ。E組のみんなと一緒にいたい」


「…なんて素直なの」


「なるほど。これが好きってことなんだね」


そしてハッとあることに気づく。

だがそれを誰かに言う前に、ビッチ先生が乱入し、更に殺せんせーまでも乱入して暗殺へとつながった。
残された茅野だけに、Aは先ほどの続きを言う。


「…赤羽君はみんなと違うの。
渚君や茅野ちゃん達への好きとは少し違くて、言葉で表せないけど…

―――好きの中でも、赤羽君は特別」


彼女の本音を聞いた茅野は、
「カルマ君に聞けばいいよ！」と進める。

そうすれば2人がくっつく。

彼女の脳内計画は確信していた。



「何で赤羽君？」


「ほ、ほら！赤羽君にも好きな人がいれば安心するでしょ！？」


「でも、もし赤羽君に好きな人がいるとして、
その好きは私に向けられたものじゃないかもだし…
何か訊くのも恥ずかしいし…」


「いいからいいから！」



この後すぐさま彼に訊きに行くとは思ってなかった。






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長く更新ストップしてしまい、申し訳ありませんでした!

今日中にもう1話更新しておきますので、お楽しみに!!



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