異世界召喚って本当にあるんだね【実ｼ兄者】【異世界】 (ページ9)

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第1章-4　大人って理不尽ページ9

その声で私達は同時に動きを止めた。
周りからは拍手と歓声が広がった。
私は戸惑いながらも剣を鞘に収めた。
さっきの技は何だったんだろう…?
私の武器は「双剣」であって「長剣」ではないのに…
拍手と歓声が収まってからレークス国王が話し出した。

re「素晴らしい戦いを有難う。
では、諸君らに質問だ。脳内で音声が流れた人は何人いるかな?」

私はここで嘘をついても意味がないと手を挙げた。
他にも誰かいるのか気になりふと辺りを見回す。
私の他にはミリとさっき自己紹介をしてくれた4人だけだった。
それを見てレークス国王は嬉しそうに目を細めると言った。

re「説明もなしでこれを発動させられる者が居るとは。
お前たち6人は魔王討伐の最前線を任せる。」

え?…ってえ?(二回目)
そんな面倒くさい役割やりたくないんだけど…

re「では今の6人、お前たちに会議室及び談話室を無料で貸し出す。
そこで作戦会議をすると良い。では解散。」

その声で周りの人は郭斗を先頭に立ち去って行ってしまった。
国王も同じように帰ってしまった。
取り残された私達は取り敢えず自己紹介してこれからどうするか話し合った。
その結果、談話室に移動した。

そう言えば能力ってどうなんだろ。

『《スキル使用能力透視》(小声)』
すると基本情報が彼等の横にポップアップした。
私達と同じくらい…と思っていたのも束の間、
目に映っていた基本情報の図の右端がチカチカと点滅した。
チカチカしていたのは改竄済みという赤い文字。
暫く雑談をして時間が過ぎるのを待ってみる。

数分後、改竄済みという文字が消えると同時に数が上昇を始めた。

『あ、』

私がそう呟いたことで全員が私の方を向いた。

sg「Aさんどうしましたか?」

これは…言うしかないかな…

『単刀直入に言いますね。

貴方達、私達同様情報改竄してましたよね?』

4人は同時に目を見開き、同時に顔を見合わせた。
シンクロしすぎてる…
するとその中でリーダーであるらしいクロノアさんが口を開いた。

kr「…うん。そうだよ?私達同様って事は2人も?」

私とミリが頷いたのを見て緊張したような面持ちは解けて。

pe「良かった～」
trz「本当ですよね～、周りの人はもっと低いんでクロノアさんが修正しましたもんね。」

意外にも私達と同じような境遇に立っていたようだ。

私達は取り敢えず自分達の基本情報の共有を始める事にした。

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