異世界召喚って本当にあるんだね【実ｼ兄者】【異世界】 (ページ18)

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第2章-3　魔王城へ…! ページ18

私とコネさん(コネさんと呼ぶ許可を貰った。)が話している内にもう魔王城?に着いた。
おどろおどろしい雰囲気がにじみ出ているものの楽しげな声が響いている。

kn「怖いん?」

いつの間にか足が止まっていた。
元は国側だから入るのを少し躊躇ってしまう。
でも、もう逃亡した身だから。

『いいえ!大丈夫です!!』

笑顔で言う。
でも無理のない笑顔で。

kn「せか!ほんなら安心したわ。早よ入ろうや!」
『そうですね!』

一度だけ外を眺める。
次出てくるときは魔王軍として、だろうな。
それはそれで楽しみだけど。

そしてもう城の中に入った仲間を追って歩みを進めた。

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kn「ここの部屋やで(小声)」

なんで小声になったかは知らないけど確かにオーラが強い。
ドア越しでも立ちすくんでしまうくらい。
皆も扉の前にいた。

sg「あ、Aさん。」
trz「ここオーラ凄くないですか…」
mr「普通に怖いんだが…」

皆は不安げだ。
そう言う私も少しは不安だけど。

『大丈夫だよ、私達にはこれがあるからね!』

私は自慢げに招待状を見せる。
それで少しだけ勇気づけられたのか、笑顔が戻った。

shp「じゃあ入りますよ…」

ｺﾝｺﾝｺﾝ

ショッピさんが扉を三回ノックする。

??「入れ。」
shp「失礼します、」

中から低い声、こういうのをバリトンボイスって言うのかな?が聞こえた。
聞くからに魔王の威厳、みたいなのを感じる。

ショッピさんは中に入る前、私達に目配せし、小声で言った。

shp「時間稼ぐんで捕まえた風にしといて下さい、もしかしたら書記長が怒る可能性があるんで。」
kn,sha「了解!」

確かに。
私達はある意味では不法侵入者だもんね…

残った二人はどこからか縄のような物を持ち出してきた。
成程ね。
私達召喚された側は顔を見合わせ頷きあった。
そして手を後ろに結びやすいように回す。
コネさんとシャオロンさんは驚いたように息を呑む。
のも束の間、直ぐに腕を拘束した。

『っ…』
kn「すまんな、バレるかもしれへんからこんくらいしないとあかんねん…」
『大丈夫です…っ…』

大分きつく拘束される。
皆も少しつらそうにしている。
全員が拘束され終わった途端。

??「コネシマとシャオロンよ、そこにいるんだろ?入れ。」

見通すかのように威厳のある少し怖い声が響いた。