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「だって、お前俺のLINE切ったろ」


と、今度はまた別の意味で胸を突かれる




「バレてたんだ、」


なんて返すのが正解なのか、お酒のせいもあって頭が回らずそれとない言葉を吐いてみた





「連絡しようかしまいかってやってたらいつの間にか消えてて、インスタもDM送ってみたけど一生既読にならねぇし」


「うそ、ごめん、インスタも、ずっと消してて、」


「うん、好きだったからさ何とか連絡しようとしてたけど」




"好きだった"けれど今は違う、


彼の中で私への気持ちなどもうとっくに消えているのだと浅はかな期待をなんの躊躇もなく裏切られなように感じた







三ツ谷くんも少し酔っ払っているのか段々と話すスピードがゆっくりとしてきて、私と三ツ谷くんの周りだけ時間がゆっくり進んでるようにさえ感じた







「てか俺ら別れたんだよね?」




と、唐突に



私にはとても怖くて怖くて口に出すことなんて出来ない

その言葉を"てか"なんて前置詞の後にすらりと言えてしまうほどやっぱり彼の中で私の存在はその程度なんだと思ってしまう



「三ツ谷くん、、、今彼女、、いるのにそれ言う?」


こぼしてしまってから後悔して、酔いがいっきに覚めたように感じた



知ってんだ、とまたも軽く笑う三ツ谷くん





「インスタ消してたんじゃないの?」

「ついこの間すごく久しぶりにまたいれたの」


「知ってた、ストーリーの閲覧にいた、お前」






その言葉に三ツ谷くんの意識の中に少しでも自分がいたんだという嬉しさと、インスタを覗いていたのがバレていたというどうしようも無い恥ずかしさに感情のやり場を無くす



それでも、三ツ谷くんの彼女の話になってから自覚するほど目が泳いで動揺が前面に出てる自分を何とか隠そうと



またお酒を流し込んだ










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作者名:Anju | 作成日時:2022年8月13日 17時

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