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マイキーくんで影になっていた目元がぱっと眩しくなって、
「わり〜、からかった」
私の上からどいたマイキーくんがいつもの少しだけ幼い顔で笑うけど、さっきの言葉、行動。全部本気だったのは充分わかってた。
結局、これがマイキーくんの優しさなのかもしれない
マイキーくんに起こされて、 「酔い回ってきたね」と横に置いてあった飲んでた水を渡される
思えば2人ともだいぶアルコールくさい
廊下から話し声が聞こえ始めて、みんなが戻ってきたと分かるとマイキーくんは空になったいくつかの缶を手にじゃあなー、と少しだるそうに部屋を出ていった
*
龍宮寺さんと2日目から参加したエマちゃんにも、昨日のことは相談できずにマイキーくんの言葉が頭の中をぐるぐると回っていた
意図してこの関係になったわけじゃない
それはきっとマイキーくんも同じで、
ならどこからやり直せばこうならなかったのか
どうしたらもっとマイキーくんを大切にできたのか、
どこかで気付いながら、それから目を逸らしていた自分も否めなくて、
心底。自分が嫌になる
マイキーくんのインスタを覗くと、三ツ谷くんの投稿が消えていて
これもなにか関係あるのかな、とやや自意識過剰なことを思ってしまう
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作者名:Anju | 作成日時:2022年8月13日 17時