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ドリンクホルダーに手を伸ばすと、結露した水滴が手について気持ち悪かった。
「いないです、」と私に言わせた三ツ谷くんはシャワー浴びるから待ってて、と私を待たせて
「朝一で映画みるのしたかったんだよなぁ、」と自分も見たかった映画だったのもあり断れない私を引きずって現在映画館で隣に座らされている。
相変わらず。
「俺だったらあんな事しないわ、」
と左耳に付けたピアスを触りながら彼は言う。
高校のとき、学校帰りに映画を見に行ったことが何度かあったけど。
映画みるのが、と言うよりは映画を見たあと三ツ谷くんとその映画の話をするのが好きだった。
私にはない観点で、2人同じ映画を見ているのに
あぁそういう事だったのか、といつも三ツ谷くんに関心させられていた
「あそこ私だったら流されちゃうなあ、」
「あー、確かにAだったらそうかもね」
溶けかけたフラペチーノをかき混ぜながら、
三ツ谷くんは私の目を見て笑う
他の人から見たら、私たちは恋人に見えるのかな
なんて、ふと思ってしまってから
彼女さんの存在が頭を過ぎって、また胸が痛む
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作者名:Anju | 作成日時:2022年8月13日 17時