*元彼インスタ【三ツ谷隆】 (ページ17)

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大学に入ってから、言い寄られることが無いわけでもなかったし誘いにのって何人かと出かけたこともあった

けれど付き合いはしなかったというか、付き合えなかった

私は三ツ谷くんと別れたのだろうか？
もちろんずっと連絡はとってなかったしまして私から距離を置いて私が連絡先を消した

それでも三ツ谷くんのことが心のどこかで引っかかって、勝手に次の恋を始めていいのかと告白も断ってきた

まあそんな三ツ矢くんにはとっくに新しい彼女がいた訳だけど。

三ツ谷くんがどうして今になってそんなことを聞いてきたのか、彼氏持ちの女をホテルに連れてきたから？ここでいるって言ったら三ツ谷くんを困らせるのだろうか

いないと言えば、三ツ谷くんともう少し一緒にいれるのだろうか。いや、いないって言ったら逆に帰されるかもしれない、いっそ笑ってはぐらかそうか

そんな私の思考は

「もういいよ、そういうの、」

と痺れを切らしたような三ツ谷くんの声に止められていた

「Aのそういう、駆け引きするっていうか無駄に遠回りしてて何考えてるかわかんないみたいなとこ。昔のままだね」

昔のまま。確かにそうなのかもしれない
あまり素直になれる方ではなかったし彼女として甘えるとかもいまいちやり方が分からなかった

こう言ったらどう思われるんだろ、もしこう言ったら三ツ谷くんは私を止めてくれるのだろうかと

何度が三ツ谷くんを試すようなことをしてしまっていたのも事実だ

でも、三ツ谷くんはそんな私のことも全部わかってた。私が遠回りしようとするところも、変に捻くれている所も

現に今も、なんて言おうか考えていた私のこともわかっていた

そういう三ツ谷くんが好きだった

「素直に、いるの？いないの？」

見透かされているようにさえ感じる三ツ谷くんの言葉に
「いない、です」と素直に言わされていた。

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