みんな大好き！ 2 (ページ44)

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S side

(M)「もしもし？翔くん？仕事終わった？！
もう皆んなスタンバってるよ？」

と、すぐ電話に出てくれ

(A)「翔ちゃ～ん！お腹空いた～！早く帰って来て～！」

遠くから叫んでる相葉くんの声。

そして

(N)「翔ちゃん仕事なんですから、
急いで帰って来て事故にでもあったら
どうするんですか！」

と叱ってるニノ。

やっぱり松潤に掛けて正解。

皆んなすぐに反応してくれて助かる。

(S)「ごめん。仕事は終わったんだけど、
まだ局で今、プロデューサーの方と一緒なんだ。
ちょっとかわるね。」

そう言って、携帯をプロデューサーに渡す。

(プ)「もしもし・・・」

(M)「あっ、こんばんは。お疲れ様です。
嵐の松本潤です。うちの櫻井がお世話になってます。
何かあったんですか？」

(プ)「あっ・・・いや、全員、櫻井くんの家に集まっているのかね？」

(M)「あっ・・・はい。僕たちだけの打ち合わせを、これからしようと。
それで翔くんの家にお邪魔して、待ってる所です。」

(O)「松潤、ちょっとかわって？もしもし、嵐の大野智です。
仕事終わった頃だろうと、予測してたんですが
連絡が無かったので心配してましたが、安心しました。
俺達も、ずっと櫻井の帰りを待っているので
そろそろ解放してあげて下さいね。
よろしくお願いします。」

・・・と、智くんの冷静な声が微かに聞こえたけど、

何か言葉の端々に、引っ掛かりを感じる(汗)

(プ)「それは悪かったね。用があったが
また今度の機会にするよ。」

そう言って、俺に携帯を返してきた。

(S)「ごめんね、これから急いで帰るから。
・・・あっ、貝！取っといてね！
あっ、あとビールも！よろしく！」

"ふぅ～っ" と電話を切ると

(プ)「本当に君達は仲が良いんだね。
・・・そっちの方まで便宜を計らわなくてはいけないのか(苦笑)」

俺はその言葉に "ドキッ" とし

(S)「えっ？」

と声を出したら

(プ)「いや、今度は全部把握してから君を誘うよ。」

そう言いながら、自分愛用の香水を俺の首元にかけてきた。

(S)「・・・なっ、何ですか？！」

俺は焦って、かかった方に手をやると

(マネ)「櫻井さん！大丈夫ですか？！」

とマネージャーが駆け付けてきた。

(プ)「私を忘れないでねって意味だよ。
私は諦めないからね(笑)」

と、俺に背を向け、手をヒラヒラさせながら
離れて行った。

俺はもう、気分が悪くなり、

匂いを消し去ろうと、ハンカチで拭いていた。