ハプニング 1 ページ43
S side
はぁ〜。今日も１日充実した！
やっぱり俺は仕事が好きなんだな。
この疲労感も堪らない。
早く帰ってビール飲みてぇ〜！
支度して、マネージャーが待つ駐車場へ急ぐと
「あっ、櫻井くん。お疲れ様。」
本日、一緒にお仕事させて頂いたプロデューサーから直々に声を掛けられる。
(S)「あっ、お疲れ様です。
今日はありがとうございました。」
(プ)「こっちこそ。櫻井くんは格好いいかと思いきや
ダサくなったりと、何にでも対応出来るから助かるよ。
・・・実際の話し、計算かも知れないがね(笑)」
最後の一言は耳打ちされ、
"ゾゾゾ・・・ッ"と
嫌悪感で鳥肌がたったけど、
そこは大人の対応。笑顔で堪えて
(S)「いえいえ。まだそこまでは達しません。
反対にそう見えるなら、僕もまだまだ未熟って事ですね。」
と切り返し
(S)「それでは失礼します。マネージャーを待たせてますので。」
お辞儀をし、先を急ごうとしたら
(プ)「おっと。」
と言って俺の腕を掴み
(プ)「目上の私より先においとましようだなんて
さすがジャニーズは一段違うね〜。」
嫌みっぽい言い方で引き留められた。
俺は焦り
(S)「決してそんな事は・・・！
失礼な態度をとってしまったのであれば謝ります。
大変申し訳ありませんでした。」
深々と謝罪すると
(プ)「じゃあ、これからクールダウンと称して
一緒に飲みに行かないか？
オーッと、"まだ仕事が" なんて断ろうとしても無駄だよ？
もうこれで終わりってのは確認済みだからね。」
・・・何言ってんだ？！この人。
俺のスケジュールを把握してる？！
(プ)「ぷっ・・・(笑)、警戒心丸出しだね。
気に入ってるタレントのスケジュールをチェックする位、当然でしょ？
さぁ、行くよ。」
そう言ってずっと握ってた腕を、強く引っ張り
怖さで硬直してた俺は "ハッ" と我に返って
(S)「すみません！確かにこれで終わりですが
・・・メンバーが家で待ってますので。」
と断ると怪訝そうに
(プ)「それを信じろと？」
低い声で、ジロリ睨み付けるように言ってきた｡
俺は必死で
(S)「本当です！ちょっと待って下さい！」
そう言って携帯を出し、マネージャーにワンギレ
(S)「あっ、間違えました。」
と言って、松潤に電話した。
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作者名：ともちん | 作成日時：2017年2月16日 20時
