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A side
収録が始まるっていうのに、いっこうに現れない翔ちゃん。
俺は段々心配になり
(A)「ねえねえ、翔ちゃん遅くない？」
と声を出した。
(N)「何かあったんですかね？」
とゲームをしながらも時計を気にしてるニノ。
(M)「翔くんのマネージャーからも連絡来ないし。」
何気にコンタクトを試みてる松潤。
(O)「・・・心配だな。」
いつも翔ちゃんが座ってる席を見つめながら、
ポツリ言うリーダー。
そんな時、"コンコン・・・"とドアノックされ、
皆んなの視線がそこに集中する。
(スタッフ)「失礼します！櫻井さん、まだ到着されてないんですが、
先に準備してもらっても良いですか？
ゲストや観覧席の方を待たせる訳にはいかないので。」
(M)「えっ？！翔くんが到着してないのに？！」
目を丸くして驚く松潤。
(スタッフ)「はい！上からの指示です！
よろしくお願いします！」
そう言って頭を下げて、また忙しそうに出て行った。
(N)「・・・おかしくないですか？
メンバーが一人来てないのに、収録始めるって。」
と怪しむニノ。
この時、俺はある事に気付き、
(A)「あっ！もしかして前回のフリじゃない？！」
と言葉を放った。
(M)「前回？」
不思議そうに尋ねる松潤。
(A)「そう！！ほら、皆んなでいじってたじゃん！翔ちゃんを！
そしたら"自粛する！"って言ったじゃん！」
俺は興奮して言った。
(O)「えっ？！翔ちゃん、真に受けちゃった？！」
と焦るリーダー。
(A)「違う違う！だから、どっかしらに隠れてて、
俺達を騙そうって事！」
とフォローすると
(N)「なるほど・・・。俺達に不安にさせて、
本当はゲストとして紛れて参加してくるかもって事ですね？」
"ははぁ〜"と頷くニノ。
(M)「プラワンゲストとして、サプライズ的に登場したりしてな。」
納得してる松潤。
(N)「俺達を動揺させようって魂胆ですね。
分かりました。受けてたちましょう。」
とニヒルに笑うニノ。
(A)「うわ〜！楽しくなってきた！
翔ちゃんも爪が甘いね〜！」
俺がワクワクしながら言うも
(O)「本当にそうだったら良いけど・・・。」
と相変わらず心配してるリーダー。
(A)「気にしすぎだって！
さっ、今か今かと悪い顔で待ち望んでるであろう、
翔ちゃんに会いに行こう！」
そう言って何の疑いも抱かないまま、現場に向かった。
まさか、翔ちゃんがこの時すでに
苦しんでたとも知らずに。
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作者名：ともちん | 作成日時：2017年2月16日 20時
