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S side
(S)「・・・落ち着いた？(笑)」
(N)「うん。ありがとう翔ちゃん。」
ニノが笑顔を見せてくれてホッとする。
(S)「ううん、こっちこそ。来てくれてありがとう。嬉しかったよ。」
優しく言うと
(N)「会うの、勇気なくて・・・。」
(S)「うん？」
(N)「外で立ってた。」
弱気な表情を見せるニノ。
(S)「うん(笑)皆んなとは別れたの？」
(N)「局の玄関でバイバイした。」
(S)「それで？」
(N)「一旦家まで帰ったけど、落ち着かなくて。気付いたら翔ちゃん家にいた。」
(S)「そっか。」
(N)「本当にごめんね。」
(S)「もういいよ。俺こそごめんね。」
そこでやっと安心したのか、俺が入れたコーヒーを飲みながら
(N)「・・・飲んでたんだ。」
(S)「そう。そして妙な事に、
智くんの缶詰めが落ち着かせてくれて、
ニノの所へ行こうとしたんだ。」
(N)「さすが・・・、」
(NS)「マイナスイオンリーダー。」
(NS)「あははは！(笑)」
ニノとの、この気の合いようが居心地良いよね。
(S)「ニノ、今日はもう泊まっていきな。
智くんの缶詰めを(酒の)魚にして、一緒に飲もうよ。」
(N)「えっ、いいの？」
(S)「勿論！ニノは貝ダメだから、赤身ね。」
(N)「トロじゃないの？」
(S)「そんな貴重な物、簡単に出せません！」
(N)「翔ちゃんのケチ！」
(S)「おっ？ニノに言われた。これは光栄だ。」
(N)「どんなのよ。」
(S)「そんなのよ。」
(NS)「あははは！(笑)」
くだらない事でいちいち盛り上がった。
思い立って飛び出して来てくれたんだろう。
ゲーム機を持たないニノの新鮮な事！
あっ、携帯アプリはあるか(笑)
(S)「ニノ？ゲームしてもいいよ？携帯あるでしょ？」
俺の申し出に
(N)「今日は翔ちゃんとくっついていたいんです。
それにゲームは明日、翔ちゃんとしますから大丈夫です。
・・・一緒にやってくれますよね？」
不安げに聞いてくるニノ。もう心配しなくていいよ。
でも
(S)「誘ってくれるの？」
と意地悪っぽく聞くと
(N)「これからは【誘われない】って事がなくなるので、覚悟して下さい！」
と予想外の言葉が返ってきたから、
俺は感動して
(S)「ふつつか者ですが、よろしくお願いします。」
と頭を下げると
(N)「・・・翔ちゃん！！【嫁入り】みたい！！
ボイスレコーダーに入れるから、もう1回言って！！」
と懇願してきた。
・・・俺の感動、返してくれ(苦笑)
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作者名：ともちん | 作成日時：2017年2月16日 20時
