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S side
仕事が終わると、俺を除いた4人が一緒にかえって行く。
多分、二ノを励ますんだろう。
俺にすれば皆【同罪】だ。
家に帰り、久しぶりに一人の夜を過ごした。
(S)「静かだな・・・。」
前まで定番だった刺身と酒。
そこに目に入る、智くんが以前番組の企画で
B・Dプレゼントとして作ってくれた缶詰め。
(S)「・・・久しぶりにたべてみよう。」
大切にとっていた中から、赤貝を選び
つまみながら晩酌。
・・・段々と心が軽くなり
反対に意固地になってた自分が恥ずかしくなってきた。
ニノをいっぱい傷つけたよな・・・。
他の3人からは "嫌いになった" とまで言われた。
嫌われたなら嫌われたで、
自分の言動・行動によって招いた訳だから、仕方ないが
ニノは違う。
申し訳ない気持ちが大きくなり、
"謝ろう"
そう思い立って、財布と携帯を持ちドアを開けたら
そこには寒空の中、立ち尽くしている
ニノがいた。
(S)「・・・！！ニノ？！！」
(N)「・・・翔ちゃん。」
鼻を真っ赤にして、俺を見た瞬間
涙目になるニノ。
(S)「とにかく早く入って！風邪ひいちゃう！」
そう言ってニノの手を握ると、思いのほか冷たくてビックリ！？
いつから外にいたの？
リビングのソファーに座らせ、
ヒーターを付けて、コーヒーを差し出した。
でも、飲むことなく "ジーっ" と
自分の足元を見つめている。
(S)「ニノ？」
声を掛けるも返答なく、ただプルプルと震えてる。
俺は、"寒いのかな？" と思い、
ニノを強く抱き締めた。
(N)「えっ？翔ちゃん？！」
(S)「・・・震えてたから。ずーっと外にいたの？」
(N)「・・・すん。」
鼻水を啜る音。
(S)「教えてくれれば良かったのに。」
(N)「・・・謝りたくて。」
(S)「・・・うん？」
(N)「・・・考えなしに行動して、翔ちゃんを傷つけてごめんなさい。
意固地になって、ごめんなさい。
素直になれなくて、ごめんなさい。」
そう言って、弱々しく抱き締め返してきたニノ。
俺と同じ事を思っててくれたんだ。
俺は胸がいっぱいになり、
(S)「実は、俺もニノの所に行こうとして外に出たんだ。」
(N)「えっ？」
(S)「大人げない態度で、ニノを傷つけてごめん。
意固地になってごめん。
素直になれなくてごめん(笑)」
(N)「・・・翔ちゃん！！」
力強く抱き締めてくるニノ。
・・・泣いてるのが分かる。
不安にさせてごめんね。
そして、ありがとう。
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作者名：ともちん | 作成日時：2017年2月16日 20時
