ゲーム 1 ページ22
S side
最近、皆んなが楽しそうに携帯をいじってる。
決まって4人一緒に。
"あ〜ッ！！" とか
"ちょっ、ズルくね？！"とか
俺抜きで盛り上がってる。
確かに楽屋では新聞読んだり
パソコンいじったりしてるけど、
その中に混じれてないのも寂しいもので。
俺は、
(S)「何してんの？いつも。」
とさりげなく聞いてみたら
(N)「ゲームですよ。」
(M)「バトル系のね。」
とまさかのゲーム。しかも対戦式！
・・・俺、誘われてね〜ぞ？！
(S)「俺は入れてくんね〜の？」
そう尋ねるも
(AMNO)「・・・。」
4人の沈黙。
えっ？何？なんだ？！
そしたら、二ノが開口一番
(N)「だって、翔ちゃん弱いですもん。」
(A)「これ、結構反射神経使うからね！」
(O)「すぐ拗ねそうだし。」
(M)「怒られてもね(笑)」
おいおいおい、俺そんなキャラ？！
だから、声がかからなかったって言うのか？！
(S)「そんな、ゲームごときに怒らないし、
いい大人が拗ねないよ。」
笑いながら冗談っぽく言うと
(N)「いいえ、過去の経験上いっぱい見てきましたから。」
(A)「ふて腐れて口聞いてくれなかったりね！」
まさかの反撃。俺は負けず
(S)「そうだったかも知れないけど、
でも皆んなでしてるんでしょ？
何で俺は誘われないの？！」
と問いただすと
(N)「合う合わないがありますから(苦笑)」
と嫌味っぽく言う二ノ。
その言葉にカチンときて
(S)「じゃあ、何で他の3人は同じのやってんだよ？！」
偶然であって欲しいと願ったのも束の間、
(M)「俺らは二ノに誘われたんだよ。
"皆んなでやりませんか？" って。」
(A)「そしたら面白いんだよね！」
(O)「以外にハマる。」
・・・"皆んなで" の "皆んな" に
俺が入ってないことに俺はショックを受け、
(S)「・・・俺は最初から【論外】？」
すると、二ノは悪びれた感じもなく
(N)「だって翔ちゃん、センスないですから(笑)」
と告げ、
(A)「すぐ負けるしね。」
(M)「その度にストップさせられるのも厄介だしな。」
皆んなに【邪魔者扱い】されてた真実を知り、
俺は計り知れないほどの衝撃を受け、固まった。
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作者名：ともちん | 作成日時：2017年2月16日 20時
