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O side
翔ちゃんが、浮いたり沈んだりしてるのが分かる。
オイラが悪いんだよね。
翔ちゃんは絶対責めたりしない。
反対に、悪い方へと考えてない事を祈り、
気分転換にと釣りに誘った。
段々と太陽が沈みかけてきたその時、
オイラは翔ちゃんの元へ行き、寄り添って座った。
一瞬ビックリするも、くっついてきたオイラに
そのまま身を委ねる翔ちゃん。
(O)「翔ちゃんあのね、聞いて欲しい。
オイラ、翔ちゃんとの事、家族に言ったから。」
(S)「えっ？！」
(O)「オイラの大切な人は翔ちゃんだって、
ハッキリ言ってきたから。」
(S)「ちょっ、待って？！いきなりすぎない？！」
(O)「言えなかった方が心苦しかったから、
今は不思議とスッキリしてるよ。」
(S)「そうじゃなくて、俺だって、ご家族だって心の準備が・・・。」
(O)「いいの！オイラは正直に話しただけ。」
(S)「・・・俺のせい？」
(O)「はっ？」
(S)「俺が両親の願いも、智くんの未来も奪った？」
(O)「確かに奪ってるね。」
(S)「・・・！！」
(O)「オイラの未来には翔ちゃんしかいないから。
オイラ、嬉しいんだよ？翔ちゃんと巡り会えて。
オイラ、幸せなんだよ？翔ちゃんと一緒にいれて。
世間体とか一般的とかどうでもいい。
オイラは翔ちゃんが傍に居てくれるだけで、生きていける！
オイラをオイラらしくいさせてくれる翔ちゃんが好き。
大好き。愛してる。
だから結果、オイラの未来は翔ちゃんに奪われたね(笑)」
(S)「ありがとう・・・。俺も愛してる。」
そう言って、ハラハラと綺麗な涙を流してくれた。
(O)「そうそう！これ、父ちゃんから。」
と、翔ちゃんに手紙を渡した。
受け取りに戸惑ってだけど、
意を決して封を開ける翔ちゃん。
手紙を読んだ次の瞬間、また涙を流して
(S)「・・・ありがとうございます。」
とお礼を言っている翔ちゃん。
そこには
【俺のバカ息子をよろしく頼む】
おまけ
(父)「はぁ〜。智が【男】に走るとは。」
(母)「愛に性別は関係ないのね(笑)」
(姉)「大丈夫！早くいい人見つけて、初孫は私が作ってあげるから！(笑)」
(父)「それも複雑だが、楽しみにしてるよ(笑)」
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作者名：ともちん | 作成日時：2017年2月16日 20時
