智くんの日 1 ページ16
S side
今日は久しぶりに智くんと一緒。
なかなか日が合わない中で、やっと2人っきりでのお家デート！
智くん家で智くんと、お互い絵を描きながら
リレー方式のしりとりゲームを楽しんだ。
(O)「ちょっ、翔くんこれ何？」
(S)「それを考えるんでしょ？」
(O)「・・・じゃあ、これだ！！」
(S)「・・・これ、ネズミ？」
(O)「そうだよ。だって翔くんの "船" でしょ？」
(S)「・・・ウナギです。」
(O)「えっ？！」
俺の絵を見て、涙流しながら爆笑してる智くん。
そんなに喜んでくれて嬉しいよ(涙)
そうやって俺ららしい時間を過ごしてたら
智くんの携帯が鳴った。
・・・またなのか？
俺はメンバーと過ごす事を許されないのか？！
と落胆していたら
(O)「えっ？これから？！ちょっ、無理だよ！
今、大切な人と一緒だから！
えっ？連れてこいって？！ムチャ言わないでよ！」
と必死で断ってる智くん。
今までの3人とは違う対応にちょっと嬉しいけど、
断り続けても譲らない相手に不信感を抱き、
(S)「誰から？」
と聞くと、面白くないような顔で、しぶしぶ
(O)「・・・姉ちゃん。」
と申し訳なさそうに話す智くん。
何やら、今日はお母さんの誕生日で
お姉さんも都合がつき、だったら弟の智くんも
というお誘いだったらしい。
ここは俺がやっぱり引かなきゃだな・・・と思い、
(S)「智くん、行っといで？
俺ならまた次でもいいから。」
そう言うと、智くんは電話の向こう側のお姉さんに対し
(O)「しつこいな！分かったよ。その代わり
オイラの大事な人も連れて行くからな！」
そう言って電話を切った。
呆然として聞いてたけど、我に返り俺は一瞬にして焦った。
(S)「ちょっ、智くん、連れてくって？！」
(O)「うん、言っちゃった。だから翔ちゃんも行こう。」
(S)「いや、ムリムリムリ！そんな記念日に、よそ者は行けないよ！」
(O)「付き合ってんだから他人じゃないよ。
ほら、つべこべ言わず行くよ！」
(S)「いや、あなた、ツジツマがあってないから！違うから！」
(O)「往生際が悪いな〜。オイラの顔、潰したいの？」
(S)「そんなわけないじゃん！」
(O)「だったら少し位いいでしょ？すぐ帰るし。
オイラをたてると思って。ね、お願い！」
(S)「・・・分かった。でも長居はしないよ？顔出すだけだからね！」
(O)「やった〜！よし行こう！」
なんか、和やかな時間から
一気に緊張な時間に変わるって、どんな日よ？(汗)
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作者名：ともちん | 作成日時：2017年2月16日 20時
