PRINCE OF LEGEND ～Love Royale～ (ページ20)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:44,506 hit

白馬の王子様【朱雀奏】ページ20

______次の日

私は朱雀さんに渡したい書類があったので校内の馬場にきていた

あたりを探していると後ろから軽快な馬の足音が聞こえてきた

奏『長谷川さん、ごきげんよう』
美しい白馬に乗って登場した朱雀さんはまさに王子そのものだ

((白馬に乗った王子が現実にいるとは…

A『ご、ごきげんよう』

誠一郎『またお前か、何の用だ？』

元『まったく…』

朱雀さんの後ろから出てきた側近たちが警戒心むき出しでこちらを睨んできた

A『選手権関連の書類を渡しに来ただけです！』

誠一郎『貸せ、俺が預かる』

A『では、失礼します』

((この間のことがあるから当たりキツイな…

用が済んだので帰ろうとすると朱雀さんの馬が鼻先を近づけてきた
((か、可愛い～！！
奏『こら！ダメですよ！』
我慢できず朱雀さんにお願いした

A『あの、触ってもいいですか？』

奏『え？ええ、』
私が手を伸ばすと馬は撫でて欲しいのか頭を垂れた

A『毛並み、綺麗ですね』

奏『まさか…彼が初対面の人に懐くなんて初めてです…』

A『そうなんですか？んふふっ可愛い～！』
しばらく撫でていると朱雀さんが口を開いた

奏『乗ってみますか？』
((…え？

誠一郎＆元『！？！？』
あまりの衝撃に側近の2人も驚く

誠一郎『奏！？』
元『奏様！？』

そんな2人をよそに朱雀さんは笑みを浮かべながら私に手を差し出した

奏『お手をどうぞ』

A『け、結構です！』

奏『え？』
断られると思ってなかったような反応

奏『大丈夫、落としたりしませんよ？』
((そういうことじゃなくて！きっと朱雀さんと2人乗りしてるところを見られれば大変な目に遭う

A『本当に結構です！』
強く断ると悲しそうな顔をされる
((久遠さん睨んでるじゃん！乗ったらおこるくせに！！

((大変な目に遭う前に退散しよう…

A『私はこれで失礼します！』
|
|
|
((はあ…なんか疲れた、、

中庭を通ってエコノミークラスへと戻る

と

エコノミークラスの女子生徒3人ほどに囲まれた
((うわっ絶対さっきのことだ…

生徒『長谷川さん、少しお時間頂いてもいい？』

A『は、はい…』
反抗せず大人しくついていくことにした______